2014年11月22日土曜日

映像形式の塾【数学担当】

東進ハイスクールや河合塾マナビスなど映像形式の塾が拡大している。
自分の都合に合わせた時間に自分のレベルに合わせて講義が受けられるこのタイプは
部活をしている生徒にとってうってつけである。
なかには「映像はちょっと」という人もいるが、大体の場合先入観がそう言わせていて
実際お試し授業を受けてみると意外と良かったということも耳にする。
映像授業をしている講師は、その塾でも看板の優秀な講師であるからその質は高い。
都心の生徒が沢山いるような進学塾ならそういう先生がライブ講義をしてくれるだろうが
ここ、千葉ともなると、そういった先生が来てくれるということはなかなか難しいだろう。
講師の質は授業の質であり、成績アップに直結するから
映像で質のいい授業を受けるということを考えるとベターな選択肢である。

このタイプの塾の問題点は、レベルに合った授業を選択しているかどうか、ということだ。
入塾時に簡単なレベルテストを行い、それを元に講座を決めるわけだが
かなりアバウトに、そして塾のいいなりで決められてしまう。
塾側としてもなるべく沢山の講座を取ってもらいたいから
本来のレベルより低めの講座を選ばせて、さらにそこから上のレベルへとまた講座を取らせようとする。
20回で1セット7万円を超す講座を、合わないレベルでこなしているとしたら
そのお金と時間がどれだけ無駄になっているか…考えてみるだけで悲しくなる。
しかしそうはいっても、すすめられた講座が果たして合っていないと判るのか、
判ったとしてそれが言えるのか、ということもまた問題である。
解決策としては
①テスト結果よりレベルが低い講座は明らかに合わないので、どんな理由を付けられようとも断る。
②一度に複数講座を取らず、一つ講座が終わってから次の講座をとって様子を見る。
③レベルが合わないと感じたら、その講座はキャンセルする。
などが考えられる。
②においては、基礎編と応用編など一見ワンセットになっているような講座もあり
実はこれは一度に申し込まなくてもよい場合があるので(塾側はわからないようにしているので注意すること)
初回とその次ぐらいは様子を見ながらが良い。
③においては、キャンセルポリシーがあるのでそこに注意をして早めに解約しよう。

先日息子の塾で手にしたメモ用紙が、確認テスト(各単元ごとに行われる小テスト)の裏紙だった。
数Ⅰの三角関数に関するテストで、かなり初歩的な問題、つまり
教科書の最初に出てくる公式にただ数字を代入するだけの問題だった。
この内容が講座だったとしたらかなり高くつく授業だ。
映像授業は良い点も沢山あるが、本当に基本的なところから始めたいのであれば
あえて高額なこのタイプを選ばないで、まずはもう少しリーズナブルな家庭教師や個別塾で学習し
その後入塾するということも検討した方がよいだろう。

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