2012年4月28日土曜日

うまくいかない時、その原因①【数学担当】

勉強が苦手というのには原因があります。
それは数学に限らず、他の教科にも共通しているのではないでしょうか。
2回に分けてその原因について考えていきたいと思います。
まず今週は苦手意識を持っているケースについて。

簡単な話、勉強不足というのが一番の原因です。
最低でも1~2時間は、毎日机に向ってもらいたい。
今日は〇〇だから勉強はしない…というような、例外を作るのはやめましょう。
せっかく新学期などに心機一転して勉学に励んでいても
やがてさぼりがちになります。
例外を認める、勉強をしない言い訳を作らないことが大切です。

気持ちを改めて勉強を始めた。
どうにか継続して学習している。でもうまくいかない。
それは勉強の仕方が間違っている場合があります。
問題を解いた後、採点をしていますか。
採点をした後、ミス問の解説を読んでいますか。
解説を読んだ後、自分で解き直しをしていますか。

毎日数時間勉強しても成績が上がらないという生徒さんの
勉強方法を聞いてみると
問題を解いただけで完了している場合が多くあります。
解き直しをして初めて自分の知識になると考え
そこに時間をかけましょう。

来週は成績がイイ子が壁にぶつかる原因について
考えていきたいと思います。

2012年4月25日水曜日

正しい敬語の使い方【国語担当】

(投稿者のつぶやき)
①息子の塾の先生から電話…テスト結果の報告らしい。
「○○君には、いつも上位に居させて頂いて…」
(でたよ!「させて頂きます」。っていうか、誰に敬語使って
いるの?いや、息子に謙譲語?意味不明だ。算数の先生で
あることが、救い。ここは、敬語なしだろ!)

②交番に落し物を届けに行った時のこと。
「昨日、夜中に入って、金目の物を全部盗ったんです!」
と言ってるおばさん有り。
(まさかの自首?!紫式部じゃないんだから、
主語を省くな!「泥棒が」を入れなさい!もしくは、受身の助動詞
「れる・られる」を使って「泥棒に入られ、盗まれました。」
でしょうよ!)※古文には基本、主語がありませんので、
紫式部を引用しました。あしからず…。

③通販会社に電話し、商品を注文した時のこと。
「お名前様、頂けますか?」(お名前様…不要な二重敬語!
あなたに、私の名前はあげられません!
「お名前、教えて下さい。」でいいでしょ。)

④商品の返品に関する問い合わせをした時のこと。
「こちらは商品購入のみを司る部署でございます。」
(「司る」って、職務として行うの意味だから、いいのか?
大げさ過ぎやしないか?「商品購入専用窓口」でよくない?)

⑤請求金額相違で確認の連絡をした時。
「正しい請求書をお届けしますので、届きましたら差し違えて下さい。」
(マジ?!「差し違え」って「刺し違える」…互いに相手の体を
刺しあう…ってやつだよね。誰と刺しあえっていうの?!
それを言うなら「差し換え(取り換えるの意)」だよ。)
皆さん…くれぐれも気をつけましょうね。

2012年4月21日土曜日

成績が伸びない時【数学担当】

長男が高2の時「勉強しても勉強しても成績が伸びないんだよ」
と泣いたことがあります。
ちょうど受験を意識し始め、今のままではいけないと気がついた頃です。
それまでほとんど勉強らしいことをしてこなかったので
結果を出す段階にはまだなっていなかったのだと思います。

次男も中学受験の時に、やはり結果が出ない時期がありました。
このときは塾のクラスが替わって、
クラスのレベルに追い付くので精いっぱいの時でした。
彼の場合、この段階がかなり長く
本人はもちろん私もかなり辛い思いをしました。

勉強のやり方がわからないとか、基本的にちっとも勉強をしていない等
あきらかに原因が見えるときは、方向修正が簡単です。
比較的早い段階で成績は上向きに変わります。
しかし、勉強時間もかけて、きちんと勉強をしているにもかかわらず
成績が伸びない場合、なかなか対処が難しい。
こんな言い方は無責任かもしれないけれども
「スランプに陥っている」「壁にぶち当たった」
まさにそれ以外言いようがないのかもしれません。
もし今の勉強方法に改善の余地が見当たらないのであれば
そのやり方は間違っていないのかもしれません。
知識をため込んでいる時期。
そう考えてしばらくこの状況を受け入れるしかないと思います。
努力を続けていれば、このトンネルをくくりぬけられる時が来ます。
横道が見つかることもあるかもしれません。

実はだれもが通るこの試練。
けれども、その一言では片付けられない保護者の方たちの
お気持ちを思うと、やはり私も辛いな~。

2012年4月18日水曜日

敬語の使い方/①文法上の誤り【国語担当】

パターン1…「さ入れ言葉」の例
①「新しいものをお出しさせて頂きます」
②「せっかくですから見させて頂きます」
「…させて頂きます」と言うと、とても丁寧な言い回しに
聞こえるので、どんな動詞にも付ける人がいます。
(言いづらくないかな?と思うのですが…)
基本的に、五段活用の動詞には「さ」は不要です。
また、①の例は二重敬語になっていますから、「お出しします」
「交換致します」、②は「見せて頂きます」が正解。

パターン2…「ら抜き言葉」の例
「何か食べれないものはありますか?」
「明日、うちに来れる?」
これは、みなさんよく使いますね。間違いと気付かないくらい
氾濫しています。助動詞「られる」の「ら」が抜け落ちたものです。
正解は「食べられないもの」「来られる?」です。

パターン3…「れ入れ言葉」の例
「そこは、自転車でも行けれますよ」
「僕、その字なら書けれるよ」
可能動詞に不要な「れ」が入るものです。
可能動詞は、五段活用の動詞を下一段活用するとできる動詞です。
「行く/書く=五段活用」→「行ける/書ける=下一段活用」
つまり「行けますよ」「書けるよ」が正解。

3パターンとも文法上の誤りです。こんな言葉を耳にした時、
それは誤りだと指摘した上で、その理由(文法)も説明できる
私ですが、「おばさん…何者?」と言われるがオチなので…。
これを読んだ皆さんは、「さ入れ・ら抜き・れ入れ」言葉には
気をつけましょうね。

2012年4月14日土曜日

物理が苦手だったわけ【数学担当】

高校生の時、理系でありながら物理がとても苦手でした。
最初のころは楽しかったのですが、気がついた時にはわけがわからなくなり
なぜわからないのかもわからない、どこがわからないのかもわからない
…という状況におちいってしまいました。
結局、物理には最後まで苦しめられましたが
今思い返してみると、それはできなくて当然かなという思いがあります。

できない状況になっていた時の私は
問題を読む→数字をピックアップする→公式に代入する
という作業を繰り返していました。
公式にぴったり当てはまる数字が出てきている時はいいけれど
そうでないとき(自分で数量を操作してから代入)はお手上げ。
そもそも、値をどう扱ったらいいのかもわからなかったと思います。

数学ができないという生徒さんたちを見ていて感じるのは
私と同じ状況にいる人が多いということです。
公式の意味を理解していないので、何度問題を解いても
知識が定着してきません。
そして、彼ら・彼女たちは理解していないということにも
気がついていないし、理解するということ自体
どういうことかわからないということもあります。

数学教室ではしつこいくらい式の意味を解説しています。
なぜそうなるのかということを、生徒さんに説明もさせています。
こうしたことの繰り返しにより、本当の力がついて
知らず知らずのうちに応用力もついてくるのです。

あ~こんなこと、高校生の時に気がついていたら
もっと物理ができるようになってたのに~。

2012年4月11日水曜日

価値観【国語担当】

価値観とは、何が大事で何が大事ではないかという判断、
物事の優先順位付け、物事の重み付けの体系をいいます。
厳密には、「十人十色」で、十人いれば、十の価値観が
存在することになります。が、もう少し大まかに考えれば、
「似通った価値観」があり、そこから「安心感」や「親近感」
が生じ、多数派であること・少数派であることから
「優越感」や「劣等感」が生まれたりするわけです。
「価値観の多様化」という言葉が象徴的だった90年代。
価値観の多様化=選択肢の増加。価値観に応じた多様な
選択肢が供給されるというメリットがあります。
が、一方で全体としての統一がとれなくなるという
デメリットもあります。
江戸時代、士農工商制度では、生まれた時から人生が
決まっていました。明治、そして戦後、学歴社会となり
成績(学歴)が、人生を左右するようになりました。
が、昨今ではその学歴社会も少しずつ崩れつつ(改善
されつつ?)あると言われています。
確かに、私たちが学生であった7080年代には
進学の選択肢は決まっていて、それに対して不満もなく、
それ以外の選択肢を選ぶという挑戦もありませんでした。
現代はどうでしょう。学校の雰囲気・進学率・制服等で
進学先を選ぶような選択肢も十分に用意されています。
価値観の多様化=可能性の多様化でもありますが、その実現に
ついては不確実であるという現実(限界)を併せ持っています。
また、そのような時代だからこそ自分なりの価値観を持つべきだ
という考えが個人を苦しめてもいます。
「価値観」という響きが重いのなら、こう考えてはいかがでしょう。
「あと3日しか生きられないとしたら、あなたは何をしますか?
何をしたいですか?」…それがあなたにとって一番重要なことです。

2012年4月4日水曜日

校歌2【数学担当】

引き続き校歌ネタです。
ちょうど卒業式シーズンだったので、
子供たちの学校の校歌を聞く機会がありました。
作られた時代により曲調がずいぶん違います。
長男の学校は創立150年。
もともと海軍ベースの学校なので、曲調がもろ軍歌。
次男の学校は創立75年。
まあ、今聞いてもさほど違和感のないもの。
もともとが男子校から始まった学校ですが、それほどお堅い感じはありません。
そういえば次男が卒業した小学校は創立20年未満。
まさに今風。校歌はとても素敵です。おしゃれ。
その時代毎に、校歌にも流行があるのかもしれないです。
先日入学式で聞いた大学の校歌は、やはり歴史の古い学校らしく
長男の学校の校歌と相通じるものがありました(軍歌チックじゃなかったけど)。

それからみれば、私たちの高校は創立100周年だけれど
それほど古臭くはないです(自画自賛、愛校心満載!)。
元女子高らしいきれいな曲です。
先週の国語担当校歌の投稿後、彼女から
「YouTubeで校歌が聴けるよ~。聴いてみな~。感動するよ~。」
と言われ早速アクセスしました。
30年ぶりに聴く校歌に思わず涙しました。
みなさんもぜひ、母校の校歌を探してみてください。