2016年7月2日土曜日

最初ちょっと嫌な事

行動を移す前、面倒くさいな、ちょっと嫌だなと思うことが多々ある。
ジムが休みの日、自分に課している海までのジョギング。
疲れているのに夫の晩酌に付き合うこと。
わざわざ都内まで出かけて絵画を見ること。
などなど。
どれも最初、小さなウンザリ感がある。
ところが、ジョギングをして帰ってきたら気持ちのいい汗をかき
そのあとのシャワーのさっぱり感は最高だ。
夫の晩酌には、付き合うどころか私が主役とばかりに
どんどん杯がすすみテンションが上がる。
絵画については、帰ってきてから自宅にあるお気に入りの絵画集を引っ張り出し
小さなメモをつけて、さらに過去に行った絵画展のメモを見つけ…
いつまでも眺めている。
迷ったら積極的な方を選ぶというのが私の信条である。
行くか行かないか、やるかやらないか、どちらも「行く」し「やる方」を選ぶ。
あー、行って(やって)よかったと思うのはそんなときである。

今の最大のちょっと嫌だな…は、夏期講習。
すでに80時間もの授業コマが割り当てられており
これからさらに増えていくことになる。
授業準備を含めたらどれだけ時間がとられるのだろう。
これって、終わった後に「あーよかった」って満足得られるのだろうか。
ぐったりしてそんな気も起きない、なんてことにならないといいのだけれど。





2016年6月25日土曜日

父の日に電話

前回父の日に電話をしたのは、何年前だろうか。
無口な父は電話でも言葉数が少なく、話が盛り上がらない。
ついつい電話をすることもおっくうになり、ほとんど連絡することがない状態にある。
先日義母が交通事故にあい、人の生き死にとは不意に訪れるものなのだと実感した。
もちろん義母はすっかり元気になり、普通の生活を送っているが
あの電話を受けたときは、本当に最悪の事態を考えた。
そんなことも頭にあったので、今年の父の日には電話をしようと思っていた。
実際のところ、日曜日は仕事先の研修で一日中拘束され
ヘロヘロになって帰ってきたため、電話のことはすっかり失念していた。
月曜日になり、あっと思ったのも時すでに遅し。
もう今年はいいかな~、と思い始めてもいた。
でもでも…、あの時に話をしていたらよかったなんて後悔することだって起きないとも限らない。
忘れていた自分を暴露するようでばつの悪い状態だったが
とりあえず連絡してみた。
父は相変わらずの言葉数で「元気か?」とか「こちらは元気だ」とか
「朝晩はまだまだ肌寒い」とか、いつものあたりまえの返事しかない。
本当に変わらず元気にしているのか。
困ったことはないのか。
なにより、私が電話したことを喜んでいるのか。
なーんにも、わからない。
でも、わからなくてもいいや。
父の日に一日遅れで電話したことを、私は父との思い出の一つとして記憶の箱に入れたから。



2016年6月17日金曜日

本を読むこと

最近うちの息子は電車の中で本を読んでいるらしい。
見かけた友人が教えてくれた。
そんな話題を出すくらい、最近読書をしている人を見ることは珍しい。
ほとんどの人が、特に若者たちはスマホを見ている。
私自身も電車に乗ると、ちょっとツイッター、ちょっとフェイスブックとチェックしている。
必要に迫られて電車の時間を確認したり、目的地の地図を見ていたりすることも多々ある。

週末に息子の演劇サークルの公演を見に行った。
複数回演じるうちの最後の回だったため、良席を確保するため開場時間に
合わせて出かけた。
開演まではまだ30分。私はいつものように、スマホをチェック。
隣をみると男子学生がおもむろにカバンから本を取り出し読み始めた。
なんとなんと…。
周りを見回してみると、あちらでもこちらでも本を読んでる。
もちろんスマホ組もいるにはいるが、普段の電車の中の読書率と比べたら
桁違いに多くの人たちが本を読んでいるのだ。
なんだか自分が少し恥ずかしくなって、私もカバンの中から本を取り出し
読み始めた。あっという間に本の世界に入り込み、
開演までの30分を楽しい時間として過ごすことができた。
それにしても、演劇に興味のある人たちって
本もたくさん読んでるのかしら。
若者もまだまだ捨てたもんじゃないな。おばさんも少し反省しました。