センター試験の振り返り…「国語編」
私も筆者欄に「小林秀雄」とあった時、「マジかよ!?」と思った。「小林秀雄」は私が受験した30年前も難解筆者として
有名であった。とにかく、漢字(しかも難解な)が多いし、文体も
硬く、読んでいて全く頭に入ってこないような難解な文章。
例えば、文章の中に「事実ではあるまいと言ったところで
面白くもない事だ」とあるが、事実なの?事実じゃないの?
面白いの?面白くないの?…って具合なのだ。
小林先生が女性に告白する時「君を好きか否かなどと、私に問うことは
愚問に過ぎないであろうことを、後に知り得るのではなかろうか」
とか言うんだろうな~って思った。
結局…好きなの? そうじゃないの?…みたいな。
センター試験の問題は、偏差値50程度を基準に作られているから、
設問や漢字は割と簡単で、紛らわしいものは、ひとつもない。
さすがセンター試験!という感じ。
今回は、「小林秀雄」の文章を15分弱で読むことが
(しかも注釈が21もあった!)一番難関だったかも。
難しい文章の場合、選択肢から内容を推測するって手があるんだけどね。
「身近なものにも時代の文化が反映されているから興味深いよ!」って話。
「入試現代文頻出著者(大学受験)」ランキングを見ると、
1位 鷲田清一 2位 河合隼雄 3位 山崎正和
4位 養老孟司 5位 内田樹 6位 外山滋比古
7位 茂木健一郎 8位 鈴木孝夫 9位 夏目漱石
10位 小林秀雄 …こんな感じ。個人的には2位の河合先生の
文章が好きなので、今年こそは!と思っていたが、ハズレ。
他にも、注目筆者として、阿部謹也…『「世間」とは何か』
村上陽一郎…『文明の中の科学』 川端康成…『掌の小説』
柏木博…『「しきり」の文化論』 三浦雅士…『考える身体』
正高信男…『ケータイを持ったサル』が挙げられている。
養老孟司・小林秀雄・川端康成は難解トップ3ってとこかな。