2012年2月29日水曜日

生きるヒント【国語担当】

今、ON島さんの話題が大きなニュースとなっていますが、
彼女は現在隔離(洗脳)状態にあると想像されていて、
おそらく、このような報道も全くご存知ない?!のでは。
私は、以前「輪廻転生」を信じている…と書きましたが、
「輪廻」とは、ヒンズー教の教えが原点で、人は何度も転生し、
動物なども含めた生類に生まれ変わると考える思想を言います。
今世の信心と業(カルマ)により、来世の宿命が定まるという
因果応報の法則が輪廻の思想と結びつき、独自の死生観・
世界観を形成してきました。
難しいことはさておき、私は、3年ほど前に、あるお寺で
神道の死後の世界を表した蒔絵のようなものを見ました。
死後、黄泉の国へ行き、穢れを浄化し、祖霊を経て祖先神に
なるまでの過程が回廊の絵図に記されていました。
ちょっとおどろおどろしい絵図で、鳥肌が立ちましたが、
なぜが、惹き寄せられ、見入ってしまいました。
その後、長い年月を経て、新しい心と身体を持つ
「新しい存在」になる。その「新しい存在」に影響を
及ぼすのが生存中の行為(業)である…というのは
極めて仏教的な考えです。
私は、この思想を「現世を生き抜くヒント」として
心の中に持ち続けています。N島さんだけではなく、
生きていれば、辛いこと悲しいことがたくさんあります。
予想だにしていなかった出来事に見舞われることも。
そんな時に、「これは、私の業。ここをふんばらないと
来世でまた同じ業が待っている!」と考えます。
対処策はじっと我慢してやり過ごすのが、ほとんどですが。
そこ(思想・宗教)に偏っては(頼っては)いけないと
思っています。「生き抜くヒント」くらいに考えないと、
結果的には救われないのではないかと思っています。
人間は弱い生き物です。心の隙間に忍び寄るものには要注意。
N島さん…早く戻ってきてね!

2012年2月26日日曜日

内進生の気持ち【数学担当】

私立高校の入試が終了しました。
合格をもらったみなさんは、わくわくドキドキしていることでしょう。
中高一貫校の高校に入学する生徒さんから
ときどき聞く不安の一つとして
「中学から入っているみんなに勉強が追い付きますか」
という質問。
夏に行われた塾の進路説明会の時も
講演の先生が
「内進生(中学からそのまま高校に入った生徒)は
勉強がとても進んでいるので、合格したからと言って気を抜いてはいけない」
というようなことを言っていました。
実際今の中学3年生は、もうすぐ高校1年の数学が終わります。
1年分先取りをしているということです。
けれども「進んでいる」ということだけで、「勉強ができる」ということとは違います。
中高一貫校のなかだるみで、学習意欲の低下している子も沢山います。
そして、内進生のみんなは
受験勉強を必死でやってきたみんなが、どれだけの力を持って入学してくるのか、と
戦々恐々としています。
学校の先生たちからもはっぱをかけられています。
だから高校から入学するみんなと気持ちは一緒です。

高校に入ると、内進生に追いつくために
授業のスピードは速いかもしれません。
でもそれに耐えられる実力を持っていると判断されて合格をもらったのだから
心配しないで入学してね。
でも、お勉強は今まで以上にしっかりと!

2012年2月22日水曜日

問題意識【国語担当】

国語専科として、今年の千葉県公立高校前期
「国語」の問題について…。
一般的に公立高校の問題は常識的で、素直な問題。
数年前から出題されている放送による聞き取り問題。
正確に聞き取り、内容を正確に把握し、他者に正確に伝えられるか。
近年の傾向として、一般常識を問う内容となっています。
手紙・敬語・文化…現代の若者に失われつつあるもの。
1に読解力、2に語彙力 3に常識!!!
この3常識が、一番…厄介。一昔前までは、祖父母
同居の大家族。近所のおっちゃん、親戚のおばちゃんたちから
嫌ってほど干渉されて、世間の常識というものを
叩き込まれてきました。諺や慣用句も生き物として
飛び交っていた時代。
実は、私も3をどうやって教えるか…悩んでやみません。
今や、1に常識、2に語彙力、3にテクニック
ではないかと思うくらい。
さて、論説は昨年のセンター試験同様「鷲田清一」。
彼は、哲学者ですから、哲学的思想が文章に反映されて
いますが、常識的で読みやすい。
小説は「鷺沢萌」。頻出作者です。1968年生まれで
生きていれば40半ばですから、内容的にも
理解しやすかったはず。
古文は「徒然草」・随筆。公立の古文は、まさに
常識でいける程度ですから、気負うことなし!
共通して言えるのは、ここでは、一体何を
問われているのか、を正確に把握することです。
その為には、問題意識を持って読む/解く/見直す
ことが欠かせないのです。
そう…1に問題意識、2に常識、3,4がなくて
5に執念(合格したいと強く思うきもち!)でしょうか。

2012年2月18日土曜日

チーバくん【数学担当】

今年の千葉県の公立入試数学問題に「チーバくん」でました。
ご存じない方のために…
「チーバくん」とは千葉県のマスコットキャラクターです。
千葉県の形を横向きの犬の形に置き換えた、赤いわんこです。
入試問題では簡単な相似の問題で、いわばボーナス問題。
ちょっとキャラクターを前面に出してしまおうかな、というおちゃめなものでした。

このキャラクターのデザインをした方は
イラストレーターの坂崎さんという女性で、これ以外にも
カクカクシカジカの鹿のキャラクターやSuicaのペンギンもデザインしています。

千葉に住み始めてこのチーバくんに出会った時の最初の印象は
「クリフォードの真似?」って。
クリフォードとはアメリカの絵本にある、巨大な赤い犬の名前で
TVアニメにもなっています。
幼稚園生から小学校低学年まで、クリフォードを知らない子はいない
っていうくらい有名。
そんな出会いだったので、我が家の中では
なんとなく敬遠していたのですが
引っ越しが落ち着いてあちこち出かけるようになってからは
ガラッとその気持ちが変わりました。
なにしろ千葉県の形をしているわけですから
千葉県の地理に疎い私たちにとっては
「〇〇ってどこ?」「チーバくんのかかとのあたり」
「〇〇って遠いの?」「チーバくんのおなかの所だからそうでもない」
というように、とても便利なのです。
今ではチーバくんは我が家になくてはならないキャラクターになっています。

ちなみに先日、夫が会社の人に
千葉のある場所を説明するのにチーバくんで説明しようとしたら
「チーバくんて何ですか?」と聞かれたそうです。
まだまだ、県外では認知度が低いようです。
がんばれ!チーバくん!

2012年2月15日水曜日

2月14日【国語担当】

言わずと知れた「バレンタインデー」です。
歴史を遡ること、ローマ帝国の時代。兵士の自由結婚禁止
政策に反対したバレンタイン司教が、ローマ皇帝の迫害
により処刑。以後、この日がバレンタイン司教の記念日
としてキリスト教の行事に加えられ、恋人たちの
愛の誓いの日になった…というのが由来。
日本では、1960年頃から流行、ただしその内容は
日本独自の発展を遂げたものとなっています。
流通業界や製菓業界の販売促進の普及もありますが、
発展の過程には学生(小学生から高校生)に広く
受け入れられ、むしろ主導的な選択があったことが
大きな要因のようです。
に、飴菓子組合のホワイトデーとマッチし、
1980年代に「日本型バレンタインデー」の様式が
飛躍的に発展し、定着したと言われています。
①女性から男性へ贈る点
贈るのが、チョコレートである点
③女性の愛情表明の機会だと認識されている点
④職場での贈答習慣が強い点
⑤キリスト教との関連が全く意識されていない点
がその特徴として、挙げられています。
現在ではチョコレートの年間消費量の4分の1
この日に消費されると言われるほどの国民的行事に
なっています。そして、お世話になった人に贈る
「義理チョコ」、女性間で贈り合う「友チョコ」、
自分へのご褒美として贈る「自分チョコ」も
バレンタイン市場を支える大きな存在となっているそうです。
余談ですが、214日は煮干しの日でもあります。
…「に(2)ぼ(1=棒)し(4)」全国煮干し協会が1994年制定。
無謀な挑戦?!。111日とか111日とか、他に選択肢は
なかったのでしょうか…(トホホ)。

2012年2月11日土曜日

塾に行かせるもう一つの意味【数学担当】

受験生を子供に持ち、その対策のために塾へ行かせています。
ときどき「お母さんが教えてあげないの?」と聞かれますが
わからないところを解説したりはしますが、定期的にみることはしていません。
親子関係だと感情がこもりすぎてうまくいかないというのもあるし、
単純に「めんどくさいな~」というのもあります。

塾に行くと膨大なデータとスペシャリストの講師がいて
成績アップに貢献してくれるという大きなメリットがあります。
でも、この時期、本当に切羽詰まった精神状態の中では
もうひとつこの選択肢を選んだメリットがあると思います。
冷静な立場で塾の先生にアドバイスがもらえる
結果が振るわなくてめげそうになった時も、
たまたまうまくいったのにお調子に乗っていい気になっている時も、
親だとドツボにはまることしか言えないのだけど
塾の先生はちゃんと精神をたてなおしてくれます。

高校生になると科目別で授業を選択するので
数学は〇〇塾、英語は△△予備校というように
複数の塾へ通う子供も多く見られます。
我が家では大手予備校でデータ収集と受験生の雰囲気を得て
小規模塾で精神面のサポートを受けています。
そんな選択肢もなかなかいいですよ。

2012年2月8日水曜日

節分→立春【国語担当】

23日は節分。読んで字の如く…「季節を分ける」
季節が移り変わる節目を指します。
立春を1年の始まりである「新年」と考えると、
節分は「大晦日」にあたります。
平安時代、宮中で「大晦日」に旧年の厄や災難を
祓い清める行事が行われていました。それが室町以降
豆をまいて邪気(悪鬼)を追い出す行事へと発展し、
民間にも定着していった…というのが節分行事の由来です。
今まで、何度も述べてきているので、ご存知かと
思いますが、やはり「豆」も掛け言葉になっています。
豆は「魔の目(魔目=豆)」に豆を投げつけ
「魔を滅する(魔滅=豆)」に通じるということ。
鬼に豆をぶつけることにより、邪気を払い
一年の無病息災を願うという意味合いがあります。
豆はお祓いを行った炒った大豆(炒り豆)を使用。
「炒る=射る」に通じますし、厄を払い捨てる、
炒る事により鬼を封じ込める意味もあるそうです。
そして、豆を人間が食べることにより、鬼を退治した
ということになるのです。また、年の数だけ豆を
食べると健康でいられると言われています。
雪国では、落花生を撒く慣習がありますが、これは
大豆より拾いやすく、実が汚れないという合理性から。
実際、私の実家では家長である父が毎年、
「鬼は外!福は内!福は内!鬼の目ん玉ぶっつぶせ!」
と隣近所まで聞こえるような大声で落花生を撒いていました。
今や「恵方巻」なるものを恵方に向って一言もしゃべらず
丸かぶりすることにより、願いが叶う…なんて
すっかり関係業者の販売商戦に乗せられ
筒状であれば、ロールケーキでもOK…みたいな(汗)。
そして次は、チョコレート業者の商戦に乗せられる
という訳です…。

2012年2月4日土曜日

インフルエンザ【数学担当】

薬局に体温計を購入しようと行ってみたら全て売り切れ。
なんでも急激に流行り出したインフルエンザのために
メーカーの在庫もなくなっているとのこと。

不思議なことに我が家の子供たちはインフルエンザにかかったことがありません。
そして、夫も私もインフルエンザにかかった記憶がありません。
これってどうしてなんでしょうね。
体質…そんなことあるのかしら…
絵を描く才能、名ピアニスト、スポーツ選手。
どれも個人の特性があらわれています。
英語が得意、数学ができる、自由研究ですばらしいものができてくる。
これも、努力以外に何か才能と言えるものがあるのかな、と感じることがあります。
だ・か・ら、インフルエンザにかからない特技(!?)があるかも。
だとしたらちょっとうらやましくないですか?
受験生がいる我が家では、今年は特にありがたいです。

2012年2月1日水曜日

必然【国語担当】

『運命は偶然よりも必然である。
「運命は性格の中にある」という言葉は
けっして等閑に生まれたものではない』
芥川龍之介の名言です。
私は何者であるか…を問いただす時、思想/哲学や宗教に
行きつき、それを抜きにしては成し得ない…という
のが私の考えです。今、私の中に、これといって
強い思想や信ずべき宗教があるわけではありません。
ただ、「運命は必然である」というのは同感です。
輪廻転生の考え方を支持していますので、尚更です。
ただし、芥川龍之介の言葉には、希望があります。
運命は必然…と言いながらも、自らの意志と努力(性格)に
よって創造できるというのです。そして、それは
等閑(なおざりの意)に生まれたものではない…と
言い、努力する者を励ましているように感じます。
フランスの哲学者/サルトルも
『人間の運命は、人間の手中にある』と唱えています。
サルトルの思想は実存主義ですから、運命はもちろん「必然」。
そしてサルトルも、運命を握っているのは「自分自身」だと。
心掛けと努力が大事!前向きに自分を創造し、努力を
惜しむな!必ずその努力は報われる…ということでしょう。
いい言葉ですね…。