私が選んだ今年のベストを紹介したい。
①蜩ノ記(葉室麟著 祥伝社 )
岡田准一と役所広司のキャストで映画化された歴史ものである。
映画も良かったけれど是非本で読んでほしい。涙なくして読むことはできない。
②さようなら、オレンジ (岩城けい著 筑摩書房 )
オーストラリアに移住してきた英語を母国語としない女性たちの物語。
海外で英語が話せなくて苦労をした経験がある人に、特におすすめである。
本ではないがインド映画のマダム・イン・ニューヨークも似たシュチュエーションで面白い。
③「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー(高橋秀美著 新潮社)
嵐の二宮君主演のTVドラマにもなったが、こちらはもっと事実に基づいていて
話は淡々と進んでいる。事実だからこそ面白いというところもある。
④冬虫夏草(梨木香歩著 新潮社)
家守綺譚の続編。不思議な出来事ばかりが続く冒険。どれも本当ではないのに
すっかりその世界に入り込んでしまう世界観が私は好きだ。
⑤隼別王子の反乱(田辺聖子著 中央文庫)
1970年代に文庫化されたかなり古い本である。
ずっと自宅本棚に置いてあったものを再読した。
日本書紀の時代を背景とした恋愛小説である。私は大学生の時にこの本を読んで
数学科ではなくて考古学を勉強する学科に行けば良かったとかなり真剣に悩んだ。
それから30年過ぎてもやっぱりその感動は薄れていなかった。
番外編
作りおきサラダ( 主婦の友社)
サラダといってもメインのおかずになるようなボリュームのあるものも載っており
参考にして何度もサラダを作った。多分今まで買ったレシピ本の中で一番活用したと思う。
ビジュアル年表で読む 西洋絵画(日経ナショナルジオグラフィック社)
101人の画家―生きてることが101倍楽しくなる(視覚デザイン研究所)
上記二冊は美術館に行った時やTVで見たときなどに、参考書的に使っている。
ビジュアル…は絵画の写真が沢山載っていて、年表や〇〇派といった絵画の解説もあるので
絵画歴史を理解しやすい。値段はかなり張るが、ベネッセのお詫びでもらったAmazonの金券
を一部投入し購入した!(^^)!
101人…は漫画と絵画で画家の生涯を解説してあるため、背景がわかり親しみが湧く。
「えー、この人って結構いい人なんだ」とか「やだ、この画家すごく我儘」とか。
今年もあと数日。残りの最後の1冊を読んで、また来年100冊に挑戦しなくちゃ。