2014年6月28日土曜日

待ちぼうけ【数学担当】

NHK朝の連ドラ「花子とアン」のなかで、ヒロインの花子が
思い人に待ちぼうけをくわされるシーンがあった。
彼は急な用事で、待ち合わせ場所へ行くことができなかったのだ。
今であれば「ちょっと遅れる」「今日はいけなくなった」とメールなどで
連絡が取れるけれど、この時代(昭和初期)にはそんな手段はない。
あれやこれやと相手を思い待ちわびている。

思い返してみれば私が夫と出会ったばかりの頃も
まだそんな時代であった。
80年代後半、やっとティッシュボックスほどの大きさの携帯電話が現れ
それはごく特別な人しか手にすることができなかった時代だ。
夫との初デートは渋谷の喫茶店で待ち合わせ。
そこは2階建ての造りで、私は2階で彼は1階でそれぞれ相手を待っていた。
時間になっても現れない夫に、すっぽかされたと思い
その店を出ようとしたところでばったり会った。

私の友人は彼と待ち合わせをすると、いつも待たされていた。
仕事が忙しい彼は、なかなか待ち合わせ時間に間に合うように会社を出られなかったのだ。
待ち合わせに使っていた日比谷の喫茶店、常連さんの彼女は
お店の人に「今日も待たされてますね」と言われてたらしい。
連絡を取る手段があれば、時間を再調整し
それまでどこかで時間をつぶすことだってできたはずだ。
けれども、こうしてジリジリと待つ時間って意外と悪くない。

私だって渋谷デートのときは、そんなにいそいそと出かけたわけでもないのに
先の一件で、なんだかとても夫のことが気になるようになった。
大学生の息子などをみていると、連絡が取れないから時間に遅れないように出かける
ということに固執していない。
大体の時間を決めておいて、あとは連絡を取り合って落ち合う。
でもね~、待つってことがいいスパイスになって
さらに発展するってこともあると思うんだけどな~。
あ、でも私は息子を溺愛しているので彼女はできなくていいです!


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