2014年6月7日土曜日

公立高校の頑張り【数学担当】

高校生の息子宛に電話がかかってきた。
在籍している予備校のサポート(そんなシステムがあるとは知らなかったが)で
現役の大学生が、勉強について悩んでいることや困ったことがないか
相談に乗ってくれるという。
あいにく息子は不在だったが、せっかくなので少し話を聞いてみることにした。
電話をかけてきた大学生は東大1年生の男の子。
つい数か月前まで高校生だったわけだから、まあなんとその話しぶりも初々しい。
地方の出身だったので、予備校に通うのも不便で苦労したこと、
公立高校のため部活の引退が遅く、それまでなかなか勉強ができなかったこと、
自分で勉強したいタイプだったので予備校の講座はあまり取らなかったこと
(予備校のアルバイトなのに…言っちゃったね~)、
絶対浪人はしたくなかったのでなんとしても1年で決めると決意していたこと、
などなど話してくれた。
私はすっかりお母さんの気持ちになってしまって
ご両親はきっとこんな子供を誇りに思っているんだろうな、
親元から離して一人暮らしをさせて心配しているんだろうな、
と思って聞いていた。
そして、地方の公立高校から、ほとんど予備校にも通わず現役で東大に合格するなんて
きっとこの子は天才だ!と感動した。

単純な好奇心から彼が話していた地方都市の公立高校を検索してみたところ
なんと!今年の東大合格が20人を超えている。
千葉県でこの学校を超える合格者をだしているのは渋幕だけだ。
学校のHPも私立バリのしっかりしたもので、最初私立高校かと思ったくらいだ。
新幹線に乗って東大見学ツアーなどもしているみたいだし、進学にかなり力を入れている。
授業カリキュラムも補習授業も充実しているようだし
この地域では私立よりも公立高校の方が面倒見がいい学校と言えそうだ。
電話の彼はもちろん優秀なんだけれども、こういう学校があり続けることによって
成り立っているという事実も忘れてはいけないなと考えた一日だった。
学費の負担をかけないだけでもホント親孝行だよね。


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