2013年11月20日水曜日

油性ペン【国語担当】

中学時代の国語の先生。毎時間、漢字テスト10問。
間違えた数だけ、黒の油性ペンでおでこに×を書く。
全問間違えると×は、顔を一周する↓。
授業後、すぐ手洗い場で顔を洗う。水道の蛇口には、
黄色いレモン型の石鹸が入った、みかんの袋(オレンジのビニールのあみ)が
つるされていた。水は冷たく、その石鹸で、こすればこするほど、
肌は赤く腫れ、油性ペンのインクが、ただ広がるのみ。
終日、真黒い顔で過ごし、部活をし、そして帰宅することになる。
中学の同窓会で、この話題が出た。「消えなかったよね。」って。
今となっては、思い出話の一つである。

文部科学省による「体罰」の定義…「肉体的苦痛を与えるような懲戒」。
つまり、「体罰」とは親・教師・監督などが悪いことをした子を叩いたり、
長時間立たせるなどして、こらしめ、指導することである。
教育基本法第11条…「体罰禁止」とある。
体罰と指導の境界線については、どう考えるのか。
体罰だと非難された人が、体罰ではなく指導だと反論することがあるが、
指導的であることは当然であり、そうでなければ、ただの暴力、傷害である。
文部科学省は、こう付け加えている…「諸条件を客観的に考慮し、判断されるべき。
特に生徒一人一人の状況に配慮を尽くした行為であったかどうかの観点が重要」と。

では、「油性ペン」で顔に×を書く…これは、どうか?
客観的に鑑みて、「体罰」に値すると言えるのではなかろうか。
指導にしては、行き過ぎている。しかも、制裁を受けるメンツは、ほぼ一定で
効果がない。1時間目が、国語の授業だと、一日中苦痛を伴うことになる。
モンスターペアレント→即行、校長にクレーム→「油性ペン」での制裁禁止
→そして国語の先生は、異動…だ。
私には、この「体罰」を受けた記憶がない。光景の記憶だけだ。
おそらく、一度も書かれたことなかったのだと思う…(自慢!)。

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