2013年6月1日土曜日

難問の判定【数学担当】

毎年秋になると、過去問を解く作業に入る。
生徒さんの志望校に合わせて、1校あたり最低でも5年分。
第一・第二志望は8年分が目安である。
学校によっては、前期後期と2回以上試験を実施する学校が
あるので、そうなってくると掛け算式に増えてくる。
問題を解くこと自体はあまり時間はかからないのだけれど、
出題のツボとか解法のコツとかを見つけて
(忘れないように)そのあたりを記載した資料を作るのが
結構大変。時間がかかる。
けれどこの作業をしておけば、学校の傾向と対策がつかめるし
複数校の問題を見ることによって、その年度のハヤリ
(一応問題作成にも流行というものがある)がわかる。
そして何より内容の密度の濃い授業ができるから
こればかりはサボるわけにはいかないのだ。

過去問を解いているときに必ず行うのが、問題の難易度を
決めること。私はA⁻からC⁺まで9段階に分類している。
一応自分の中には分類基準はあるのだけれど、これは
口で説明するのは難しい。長年の勘というものか。
先の入試分析セミナーでは、この難易度の付け方という話があって
実に明確で「へ~。」って関心した。
問題に記載されている情報から答えに至るまでの
思考ステップでランクを決めるという。
例えば、「次の方程式を解きなさい」っていうのは
解くだけ、つまり1ステップで解答が得られるけど
千葉県の今年の数学問題の大問4、「スイッチを入れると
図形があらわされて…」なんてなると、問題の本質に
至るまでに、いろいろ考えなくてはいけないから面倒。
ステップ数は3となる。これは難問。
このほかにもいくつか、難問判定条件があり
今年はこの方法でやってみようかな、という気になっている。
難問の判定の基準が人に伝えられる形になっていると
分かりやすくていいし。
でもさらに時間がかかりそうな気配もあり、秋になるのがちょっと憂鬱なのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿