2013年6月12日水曜日

学生かばん【国語担当】

中高生の使用するかばんを総称して「学生かばん」と呼ぶ。
昨今の中高生は「スクールバッグ」、通称「スクバ」という
長方体のかばんが主流のようだ。取っ手の片方だけを、
だらしない感じ(失礼…)で肩にかけて持つ。

さて…中学時代は、白い(ダサい)「ズックかばん」だったが、
高校に入ると、皮製の抱かばん…これまた、最近は
お目にかかれぬ代物だ。イメージとしては、舟木一夫(古過ぎ↓)の
「高校三年生」ってとこだろうか(イメージ湧いてこない?)。
皮は人工皮革が主で、中には牛革なんていうお金持ちもいた。
取っ手や錠前は金属で補強されており、ベロ革が前面の左右
二ヶ所にあるのが特徴。色は主に黒か紺。
実際は、教科書を持ち歩く物だから、厚さは、20センチほど。
その厚み(=マチ)の太いかばんを「ブタカバン」と呼び、
それは、優等生(=真面目)の代名詞でもあった。
そしてなぜか嫌悪された。
対して、ツッパリは、マチを細く改造したかばんを持つ(定番)。
細いかばんなど最初から売っていない(仮に売っていたとしても
親が買い揃えてくれるはずがない…)。
熱湯をかけ、重石をのせて、根気強く潰すのだ。
皮製のかばんを潰すのは、相当な時間と手間を要する作業だ。
(その出来栄えにより、器用さが判断できたりもした。)
もちろん、その潰した「薄いかばん」には、下敷きくらいしか
入らない→教科書は学校(自宅?)に置きっぱなし→学習習慣の欠如
→非行…という流れで、不良(=ツッパリ)の代名詞でもあり、
別の意味で嫌悪された。
一方、美意識の観点から、優等生でもかばんを潰して持ち歩く人も…いた。
私のかばんは「ブタカバン」であったが、特に真面目だったわけでも、
優等生だったわけでもない。
普通に過ごしているだけで、「ブタカバン」になる!
という典型例(かばんに、何か特別な美意識なし!)に過ぎなかった…。

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