2013年6月5日水曜日

ズックかばん【国語担当】

今どきの学生は、皆一様にリュックを背負っている。
私たちの時代(1970年代)。私の通っていた中学校は、
白い厚手の布製の、肩から斜めがけに下げるかばん
(通学用帆布製の白い肩かけかばん…と言うそうだ)が学校指定。
今では、古~い映画でしかお目にかかれない代物だ。
当時でも、かなりダサい感じで、右端にある校章のプリントが
ダサさに拍車をかけていた。
斜めがけに、腰の後ろあたりに下げるのだが、ツッパリ(不良のこと)は
ず~っと下、ひざの後ろあたりに、だらしなく下げるのが定番。
制服は、紺地に赤のライン(リボンも赤)が入ったセーラー服で
これは、なかなかイケていた!…なのに、肩から幅10センチの
斜めがけの白い布のかばんは、あまりに合わなかった。
下げると、なんとも田舎っぽい印象だった。
当時でも、市の中心部の学校に行けば行くほど、このかばんを
使用している学校は少なかった。(数ちゃんは、このかばんだったよね?)
神奈川県出身の主人は、「見たこともない」と言っていた↓

このかばんは、「ズックかばん」とも呼ばれ(ズックの布と相似していたから)、
っていうか、ズックという言葉自体、「死語」だろって話。
実際は、帆布というもので作られていた。平織りで厚手の布。
綿が主流(たわしで洗える!)。帆船の帆に使用するため、
厚手で丈夫な布として作られたのが始まりで、その後、通学用かばん、
現在では、エコバッグ・相撲の廻し・テントの天幕・建築材料・幌・
競走馬のゼッケンなどに使用されている。
目的に応じて厚み・硬さが何段階かあるようだ。
また、マニアの間では、ネットで探してようやく手に入る貴重品。
レトロ感覚で使っている人も多く、20代では、メンズバッグとして
…実際、ジーンズにも似合うそうな…。
アメリカ向けの日本土産として人気を博した時代もあったようだ。
現在、指定品扱いで、使用している学校は皆無だそうだ。
通学バッグに指定がない為、個人で探し、古着的な感覚で使用している
学生は、いるらしい。ネットの画像で見たら、かなりおしゃれな感じで、
当時のダサい印象は、もうなかった。
で、次回は「ブタカバン」について…だよ!
(数ちゃん…懐かしい響きでしょ?)

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