2013年3月6日水曜日

祝・卒業【国語担当】


卒業式に歌う歌といえば、私たちの世代は「仰げば尊し」が定番。
次いで「蛍の光」。しかし、今は「旅立ちの日に」だという。
特に小学校での人気が高く、8割の学校で歌われている。
平成4年、埼玉県秩父市の中学で、音楽の先生が作った曲に
校長先生が、卒業生の記念にと作詞。最近SMAPCM曲で歌い、
知名度もUP。新たな定番ソングになっている。
「仰げば尊し」は、文部省唱歌。日本の音楽教育のスタート曲。
なんと明治20年から歌われている。歌詞は、友・師・学び舎への
感謝の気持ちが中心だ。しかし歌詞は文語で難しく、古文を学んだ
高校生でなければ、いやある程度の高校生でなければ、理解不能だ。
(古文重要単語や文法が上手い具合に取り入れられていて、
かなりいい感じの古文の問題が作れそうなのだ。)
「蛍の光」は、もともと新しい門出を祝う曲で海外では年越しソング
として有名。最近では、卒業生が退場する際のバックミュージックに
使用されるのみ…らしい。
1979年に始まった「3年B組金八先生」の主題歌「贈る言葉」が
はやった頃から、卒業式に歌われる歌が変わってきたという。
卒業を、過去(学んだ学校や恩師など)への感謝の場面としてではなく、
「未来への飛躍の場面」ととらえると、歌う楽曲が「仰げば尊し」では
なくなってくる。将来の夢や希望をイメージさせる歌。
「旅立ちの日に」の歌詞には、勇気・希望・若い力・未来といった
前向きなフレーズがちりばめられている。曲もまた素晴らしい!
間奏のピアノも美しい。曲が良くて、歌詞が分かりやすく共感しやすい
というのが高評価の理由。実際聴いてみると、本当に素晴らしい曲で、
卒業のみならず、旅立ちの曲としても最高だ。
しかし、なぜだろう…「仰げば尊し」の方が泣けてくる…。
You Tube」で聴いてみて!
※我らが母校・安積黎明合唱部で検索したが、「旅立ちの日に」は無し↓
しかし松田聖子の「瑠璃色の地球」があった!美しい歌声をぜひご視聴あれ。

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