2012年12月22日土曜日

メロディーがもたらすもの【数学担当】

毎週楽しみにしていたドラマの最終回の中で
棺に横たわるお父さんの髭に触れた瞬間
子供の頃の記憶がよみがえり、一気に寂しさがあふれ出す
というシーンがあった。
私は母が亡くなった後、いつも彼女が電話をかけてくる
(それは大抵がつまらない用事で、私は迷惑がっていた)
夜の決まった時間に、ふとそのことを思い出し
もうこの時間に電話がかかってくることはないのだな
と思ったとたん涙があふれ出た。
思い出は、思いがけない瞬間に突然訪れてきて、戸惑うことが多い。
もちろん楽しい思い出もたくさんあって
音楽を聴くことによって記憶を掘り起こされることもしばしばある。
国ちゃんとカラオケに行くと、高校時代のことを
山ほど思い出す。

長男の高校の芸術鑑賞会が帝国劇場の「レ・ミゼラブル」だった年があった。
貸切席の一部が保護者に開放され(もちろん有料)
子供たちと一緒に観たのだけれど
別所哲也が演じるジャン・バルジャンはとても素敵だった。
芸術なんてよくわからない男子高生の息子ですら
いたく感動し、帰宅してから二人でその話に盛り上がった。
そして昨日映画「レ・ミゼラブル」を観た。
繰り広げられるメロディーを聴くたびに、息子が高校生だった頃のこと
一緒に行ったお友達とのことが思い起こされて
ホンワカと心が温かくなった。
上映中に必ずもう一度、観に行こうと思っているんだ。

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