2012年12月15日土曜日

暗闇の中で【数学担当】

今は誰もがJRと呼ぶその電車は、私たちが高校生の頃は国鉄と呼ばれていた。
電車のことも、地元では汽車といい(石炭で走っているわけではないが)
「国鉄に勤めていれば安心」と、息子を就職させたがっていた
おばさんもいた。
一時JRはE電と呼ばれていたこともあったけれど
いつの間にか消滅。
テレホンカードの電車版のような、オレンジカード(オレカ)というのもあったっけ。
2006年に帰国した時には、もうすでにスイカが使われていて
最初うまくなじめない私と子供たちは、改札口でモタモタして
ひんしゅくをかっていた。 (>_<)
今でも、スイカのチャージが足りなくて、出口で扉が閉まっちゃって
ジタバタすることも…
でも、改札を入るときに表示される残金は
微妙に時間差があって、前の人の金額がでていることもあり
「出れると思ったのよ~」と目で訴えても、カッコ悪すぎ。
でも、これって見えている人にだって不親切なのに
よく見えない人、全く見えない人はどうしているんだろう。

先日「ダイアログ イン ザ ダーク」というワークショップに行った。
完全に光が遮断されている空間に、視覚障碍者のアテンドスタッフが
連れて行ってくれる不思議な旅。
多分、そう広くない場所なんだろうけれども
何しろ何も見えないし、とても不安。
足元もわざと不安定に作られている。
でも、視覚以外の五感はフル活動できるように
いろんなにおいがしたり、水が流れていたり。
見えないと室温の変化にも敏感に反応してしまう。
一緒に探検に入ったメンバーとは、声を掛け合い
時には手をつなぎ、「あ~、人とつながるって安心するな」
としみじみ感じた。
真っ暗闇の中、手探りで飲んだワインとおつまみが
ことのほかおいしかった。
ひとそれぞれ、いろんな発見がありそう。
機会がありましたら是非参加してみてください。

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