2011年10月19日水曜日

「勧善懲悪」【国語担当】

読んで字のごとし…良い行いを勧め、悪を懲らしめること。
本人の美学のひとつでもあります。
座右の銘としても使われる四字熟語です。
これは、武士道の思想、儒教の影響を受けた道徳観から
生まれたものだと言われています。
ま、簡単に言えば、善玉と悪玉がいて、最終的には、悪玉が
善玉にやっつけられ…ハッピーエンドという展開。
最も代表的な類型作品は「南総里見八犬伝」ですが、
一般的には、時代劇における「必殺シリーズ」「水戸黄門」
「銭形平次」「大岡越前」「遠山金四郎」(例…多すぎ?)
団塊世代においては「ウルトラマン」「仮面ライダー」
昨今では「レンジャーシリーズ」「クロサギ」などが、
「勧善懲悪」の典型パターンとして挙げられます。
好きでしょう?なんか、スカッとするでしょう?
また、「判官びいき」という言葉がありますが、これも
日本人特有の美学のひとつ…弱者や薄幸の者に同情し、味方
したり応援したりすることです。だから、源義経が大好き!
(兄の頼朝にねたまれて滅んだことに同情を寄せたから)
裏を返せば、あの人、可哀想!って気分に浸って、
実は私、権力者だから権力使ってやっつけちゃえ~
みんなも喜んでいる…ああ いい気分…ってこと?!
しかし、長寿番組「水戸黄門」も年内打ち切りが
決定したそうです。多様性の時代。
現実は、そんなに甘くないってことでしょうか?

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