2015年2月18日水曜日

天使か悪魔か…【国語担当】

「ほめ達」3級検定セミナーというものを受講した。
一般社団法人「日本ほめる達人協会」は、「ほめる」素晴らしさを伝え、
「ほめる達人」を世界中に生み出すことを目的に、2011年設立された。
団体の西村代表は、自社事業で「人をほめる」ことが予想外に効果を発揮することに
気付き、事業として展開。「ほめるということは、人、モノ、出来事の価値を
発見すること」と説く。で…「ほめ達」とは、目の前の人や物、商品、サービス
起きる出来事などに独自の切り口で価値を見つけ出す「価値発見の達人」のこと…。
相手の存在価値を認め、すべての事柄・ピンチを「チャンス!」に転換する。
あらゆる生き方を変える「目からウロコ」の発想。ほめられることによって、
勇気がわく。自信が芽生える。心が開かれ、世界が広がる。
これこそが「ほめ達!」の仕事…だという。

「ほめ達」検定は、3級からスタートし、1級まであるという。
3級は、セミナーを受講することにより学べ、同時に検定も合格できる仕組みだ。
その内容は、設問1…「自分が言われて嬉しいほめ言葉」を書き出す。
設問2…「価値の創造」と題し、マイナスの単語をプラスに変換する作業。
設問3…「価値の発見」、不運な出来事から有益なチャンスを学ぶ思考を養う。
他に、具体例を挙げて、マイナス体験をポジティブに捉える思考を身につけるもの等々。
受講中、とにかく「ほめ言葉」、前向き用語が飛び交う。隣の人(もちろん初対面)を
ほめさせられたり(ほめリレー)…気恥ずかしいほどのほめ言葉が舞っていた。

変化の激しい時代には、企業や個人の過去の成功パターンも通用しない。
自分が正しいと思うことに照らし合わせて「だめだし」をするのではなく、
物事を多面的にとらえて「いいね!」と評価し合う。
ほめるということは、時代に柔軟に対応するための思考方法のひとつなのかもしれない。
 
最後に「残念ながら、全ての出来事には感情が伴う。自分の頭の中でいくらポジティブに
転換しても、あふれ出る感情がそれを曲げてしまう」ということ理解して欲しい…と。
まあ、それが人間…。「悪魔の顔で、天使の言葉を吐く」ことになりかねない。
っていうか、つまりは、それが「ほめ達」の限界なのかも。

3級を取得し、帰宅すると、子どもたちが散らかし放題で…普段なら怒鳴りつける
ところだが、「いやいや、ほめ達3級!だ」と、早速発揮してみたが、
「何?!気持ち悪い!」と逆ギレされた。悪魔の心をお見通しのようだ…。
この検定は履歴書にも書ける公的なもの…とのことだが、「ほめ達3級」って
どんな効果があるのだろう。いつも前向きで、誰にでもほめて、何事にもくじけず
生きていくのは、すご~くストレスが溜まる気がする。体の中に「毒」が溜まって、
ある日思いもしないところで、悪魔の顔で悪魔の言葉を吐いてしまいそう…。

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