2014年9月17日水曜日

ネーミングの妙【国語担当】

「いきなりステーキ」というお店をご存じであろうか。
海浜幕張の駅前、プレナの1階に数カ月前にオープンした立ち食いの
ステーキ屋である。
TVの情報番組でも、何度か取り上げられていたので、「いよいよ
海浜幕張にも?!」と期待を寄せていた。
オープン当初は、行列ができていて、並ぶのも何かな~と思い
遠巻きに眺めていたが、先日、行列ができていないことを確認し、
食することに成功!
ネーミングから想像するに、「いきなり」ステーキが出てきて、ガブガブと食し、
さっさと立ち去る…ようなイメージだったが。
まず、席(立ち席なので、テーブル)に案内され、メニューを見て、
サイドメニューをオーダー。次に、グリルへ行き、肉の種類とグラム数、
焼き方をグリル担当者にオーダー。グリルの前でも並ぶので時間がかかる。
テーブルにもどると、サイドメニューが運ばれ、それらを食する。
なかなかステーキにありつけない。立っているし、相席(相テーブル)
なので、なんとなく気まずい。向いのカップルに肉が運ばれてきた。
二人は、まずスマホで写真を撮りまくり…かぶりつく様子まで激写…。
その様子を冷めた目で流す。ようやく肉が運ばれてきた。「鉄板でよく焼いてから
お召し上がり下さい。」と言われる…。なんだか、想像していたイメージと違うなぁ。

いきなり(行き成り)…直前の事態との関連なしに、何かが行われたり、情勢が
展開されたりする様子を意味する副詞である。
つまり、私たちが考えていた「いきなり」は、スピード感をイメージしていて、
本来の意味の「いきなり」では、なかったのだ。
「いきなりステーキ」は、ペッパーランチを展開する「ペッパーフードサービス」
グループ。コンセプトは、ぶ厚いお肉をたっぷり楽しんで欲しい。
さくっといきなり食べて次の店へ、というスタイルを提案している。
要するに、「仕事の帰りなどに、想定外に、ステーキをさくっといきなり食し、
飲みに行く…」みたいな? 有り得ないだろう?!
考えもなしにステーキは食べられないし↓
空腹に「いきなり」ぶ厚いお肉を食べたら、お腹いっぱいで、もう次の店には行けない↓
っていうか、食すまでの手順に時間がかかって、さくっと食べられない↓
っていうか、行列できていたら、「さくっと」にも有りつけないだろっ↓

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