2014年8月13日水曜日

食べ物の好き嫌い【国語担当】

匂いが嫌い、味が嫌い、見た目が嫌い、その理由は様々だが、生理学的には、
食べ物の好き嫌いが起こる原因は、遺伝的要素と環境的要素があると考えられている。
環境的要素は、食べ物に関する経験(食経験)によるもの。
初めて食べる(初体験)、初めてその食べ物を食べた時の思い出(楽しい想い出や
悲しい想い出、苦い経験等々)…といった経験の影響である。
遺伝的要素は、5つの味覚に関係する。甘味・塩味・うま味は、人間が生きる上で必要不可欠な
栄養素。苦味・酸味は、体に悪いものだと判別するシグナルだと考えられている。

最近の研究で、幼い頃から、いろいろな食べ物を食べてきた経験(食経験)が豊富な子どもほど
いろいろな食べ物を食べることが、わかったそうだ。しかも、胎児の頃からの…というから、
妊娠中の母親の食経験も!…ってことだ。深い!

それから、また別の因果関係として、食べ物の好き嫌いと人間関係の好き嫌いは
比例するというもの。食べ物の好き嫌いが多い人ほど、人の好き嫌いも多いと。
まあ、これは、食べられる(アレルギーではない!)のに、食べないのは、ある種の
わがままであり、そういう性格は、いろいろなところに表れる、ということからくるもの。
だが、それは一方で、時が解決してくれる。成長とともに好き嫌いが減り、協調性が育つというのだ。
しつけとの関係があるとすれば、この「わがまま」を容認したか、どうかということか。

親の責任ついては、環境的要素を与えてやれたのか、ということになるが、
そうなると「食」に対する母親の価値観が大きく影響する気がする。
私は、田舎育ち・商家育ちの為、「食経験」が少ない。それゆえか、「食」に対してさほど興味がない。
味覚や経験が貧層な上に、料理が嫌い(苦手)。食への「欲」というものが欠如していて、
想像も創造も膨らまない。よって、我が子にも豊かな環境的要素を与えてやれなかった…と思う。

匂い・味・見た目が嫌いで、今だに克服できないものがある。魚介類・ホルモン関係だ。
牡蠣・光りものや生っぽいもの(魚)全般→高級品は、ほぼ全滅。
ホルモンも種類、調理法問わず、全滅だ。味では、酸味のあるフルーツ・ヨーグルトも苦手。
 
死ぬ前に何が食べたいかと聞かれたら、迷わず、田舎の近所の食堂のラーメンと答える。
何の変哲もない普通の醤油ラーメンだ。これは、紛れもなく環境的要因によるものだ。
幼い頃、何事かあると必ずそのラーメンを出前してもらい、食べていた。
今でも帰省すると必ず一度は食べる。もし明日、地球が滅亡するとしたら、必ず
そのラーメンを食べ、酪王カフェオレを飲む!と決めている。

0 件のコメント:

コメントを投稿