2014年3月12日水曜日

寝押し【国語担当】

衣類などを寝床の下に敷いて、しわを伸ばしたり、折り目を
つけたりすることである。そして残念ながら「死語」である。
中学時代(もうはるか昔…)、プリーツ(ひだ)スカートだった。
椅子に座るたび、ひだの部分がよれて、しわになったり、
ひだがなくなったり…。アイロンをかけると、その部分が
テカッてしまう。朝出せば、夕方仕上がり…なんていうクリーニング
システムもなかった時代。クリーニングは、夏休みや冬休みといった
長い休暇中にクリーニング業者に出すものだったし…。
基本は、「寝押し」だった。
布団を敷く時に、布団と畳の間に、ひだをきちんと折って、一晩
自らの体重と体温でスジを「押しこむ」のだ。
これは、ひだスカートを持っている女子学生の基本的な日課であった。
もちろん、性格的なもので、基本「寝押し」は行事の前、「寝押し」など
しない主義…などという、ツワモノ(ズボラな?)もいた。
女子だけでなく、男子もスボンを、大人はスラックスを「寝押し」
していた時代だった。

「死語」となった背景には、パーマネントプレス加工という、
ひだや折り目が消えない仕上げ技術の進化がある。さらに、
「ノーアイロン」「形状記憶」しかも「自宅で丸洗いOK」ときた!
また、部屋はフローリングの洋室。就寝はベッド。
「寝押し」の基本条件が整わない。(っていうか、加工自体に
「寝押し」する必要がないんだった~!)
我が娘も、毎日ひだスカートを脱ぎっぱなし(しかも脱いだままの形)に
しているが、翌日は、そのまま何事もなかったようにはいていく。
綺麗なひだが残ったままだ!

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