2013年2月13日水曜日

福島弁【国語担当】

東京に出てきた時、自分がものすごく訛っているように感じた。
初めて、生で!「都会の言葉」を聞いたからだ。
言葉自体もそうだが、イントネーションが全然違う。
横浜出身の友人に「違うよ。それじゃ雨じゃなくて飴だよ!」
と笑われた。橋と箸、柿と牡蠣…福島弁にイントネーションの
区別はない。「不便じゃないの?」と言われたが、そんなこと
考えたこともなかった。
福島弁は東北方言の一種で、関東北東部に共通する無アクセント
(崩壊型アクセント)が特徴。カ行は鼻濁音化して「ng」と発音される。
語尾に「べぇ」「だべ」がつくベエベエ言葉が多い。

例文…『国ちゃん帰省し、友人と買い物(デパート)に行く編』
国…「いだが~い?むがえさ来たんだげんちょ…」
友…「いだよ。今、用意してっから、ちっとあがって待ってっせ」
国…「いや、そうもしていらんにべ。これ、ちっとばっかしだげんちょ、お土産。」
友…「いっつもわりない。どうもない。んじゃ、いぐがい?」
※「うすいデパート」にて…(注)うすいデパートは地元民憧れの
百貨店。しゃれ~たセンスのうすい・みんなのうすい♪(歌もある)
友…「これ、いいんでねぇがい?」
国…「いいべした!着てみっせ!」
友…「だめだ。腹きつくて入んねでば。この上、あっかな?」
国…「どれ、見せでみっせ。さすけねぇんでねぇがい?」
友…「腹、太って見えっぺよ!」
国…「もどがら太ってっぺよ!」
友…「ごぜやげっごど~!おめにゆわっちゃぐねぇない。」
(と言いながらも購入!)
友…「いや~たまげだ!3万だど!んだげんちょもせっかぐだがら、買~べぇ。」
国…「支払い考えっとあんべ悪ぐなりそだない。」
友…「だげんちょ、うすいのだがらしゃ~ねべぇ。疲っちゃがら、わげさ寄ってがねぇ?
   じさまとばさま、中ノ沢さ行って、居ねぇがら!」
国…「んじゃ、お茶一杯だげ、ごっつぉになってぐがな~」
※中ノ沢…ひなびた温泉街、だが地元老人の憩いの場。
さあ、数ちゃん、おしゃれな都会の言葉(マダム風で)に、訳してみて!
うすいデパートを伊勢丹、中ノ沢を箱根に変換してね!

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