2012年11月7日水曜日

コンプレックス【国語担当】


コンプレックスとは、単純に訳せば「感情複合」。
もともと心理・精神分析用語で、無意識のイメージが感情を
伴って複合している状態を言う。この語が、ある学者の
人格心理学(劣等複合の克服を通じて人格の発達が成立する)の
中心概念と結びつき、日本に浸透。コンプレックスといえば
暗黙のうちに劣等コンプレックスを指すようになった。
アイデンティティーのように誤用された和製英語の一つである。
「劣等感」とは、他人に対して自分が劣っていると感じることであり、
劣等感は他者との競争意識から生まれ、競争面での挫折の結果
認識される感情である。
「劣等コンプレックスと言った場合は、必ず優越感もその中に
混入させているもので、感情の絡みつきのない、自分の劣等性の
認識は、むしろ劣等コンプレックスを克服した姿である。」
…と河合隼雄先生は書いている。
例えば、私は貧乳であるが、そのことに対して、平気で認めている。
貧乳であることで、私自身の人格の尊厳性を失うことはないと
感じているからである。つまり、貧乳であることについての劣等の認識は
自我の中で統合されており、何も安定をゆさぶられないからである。
そこで、前回登場したモンスターP…爆乳であった!
「私はHカップですが、あなたは何カップですか?」と自慢げに
と聞いてきた。Pはおそらく、爆乳であることに優越感を抱いているのだろう。
しかし、オッパイの大きさについて劣等コンプレックスを持たない私は
A!いや、むしろマイナス!」などと明るく答えることができた訳だ。
劣等感は人それぞれ。そして、軽度のものから、奥が深いものまで…
上を向いてもキリがないし、下を見てもまた、キリがない。
克服することで、更なる展望を生むであろうことは、わかっているが…
実際はなかなか難しい問題だ。そんな時は、「世界にひとつだけの花」でも
口ずさんで前向きに生きるのが得策!…かもよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿