2015年1月28日水曜日

ラジカセ【国語担当】

コンパクトカセットテープレコーダーにラジオチューナーを内蔵した
音響機器の略称である。ひと昔前、一家に一台は必ずあった物だが、
そういえば、最近見かけない。

私が初めて、ラジカセを手にしたのは、中学生になった頃だったと思う。
1970年代半ばである。当時、ド田舎の中学生でも「オールナイトニッポン」
という深夜のラジオ番組を聴くのが流行りで、遅くまで夢中になって、
聴いていた。私の家は、山間の町にあり、当時は、電波状態が非常に悪く、
音がとぎれとぎれで、とぎれるたびに、ラジカセを持ちながら
場所を移動したりして、流行りに付いていくのも、大変なことだった…。
また、人気テレビ番組「トップテン」が始まると、テレビの前にラジカセを置き、
流行りの歌謡曲を録音したものだった。

「ラジカセの変遷」…1970年代に、各家電メーカーが相次いで商品を投入。
1978年には、高音質化への対応や、オートリバースなどの便利機能を競って採用。
これにより必然的に大型多機能化・高級化が進む。
もちろん、対抗して小型ラジカセも登場。また、ダブルラジカセも登場し、
テープのダビングも可能となった。同時に、ウォークマンをはじめとする
ヘッドホンステレオの人気により、カセット部分を切り離して携帯できる物も存在した。
1986年頃に、CDプレーヤーを搭載したCDラジカセが登場。
1995年には、カセットの代わりにMDデッキを搭載したものも登場。
MDデッキとカセットデッキを両搭載した優れ物もあった。
2000年に入ると、カセットを搭載せずSDカードスロットを搭載。
SDカードにCDから録音できるSD/CDラジオや、USBポートを搭載し
USBメモリーにCDから録音できる「SD/USB/CDラジオ」と呼ばれる機種が出現。
近年では、持ち運びに重点をおかず、小型でオールインワン製品であることに
重点をおいたミニコンポが多く出回っている。

学生時代に音楽を録音した、カセットテープが数本ある(自作ベスト集みたな…)。
カセットとして販売していた歌謡曲集(佐野元春・稲垣潤一…懐かしい!)も持っている。
なんとなく捨てられずにとってあるが、もう我が家には「ラジカセ」がない。
数年前、カセットの扉が壊れ、捨ててしまったのだ。
ただただ懐かしいカセットを聴く為に、「ラジカセ」を購入すべきか?!

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