2014年1月15日水曜日

三本の矢【国語担当】

毛利元就が三人の子供達に「矢一本なら、一人の力でも折ることが
できるが、三本となったときには、なかなか折れない。このように
三人が力を合わせなければならない」と教えたという有名な話である。

「三○○」に敏感な私。最近やたらと耳にする「第三の矢」。
「アベノミクス、第三の矢」である。「アベノミクス 三本の矢」とは、
安倍首相が表明した三本の矢を柱とする経済政策のこと。
この政策で安倍首相は、日本人初の「パーソンオブザイヤー」にも選出された。

今まではデフレ状態(物の値段がどんどん下がること)だった日本。
価格競争や価格破壊などという言葉をよく耳にした。
アベノミクスの最大の目標は経済回復である。その為には、インフレ
(物の値段が継続的に上がること)を起こす必要がある。
デフレだと、いつか下がるという思いから、買うのを先延ばしにしてしまい
消費が行われず、景気が悪化する傾向にある。
しかし、逆に値段が上がると思えば、「いつ買うの?今でしょ!!」って感じで
消費が盛んになり、景気が良くなる…という訳。
貯蓄が大好きな日本人、だけど、国民みんながたくさんお金を使い、
社会にお金をどんどん流そうよ!ってことで
①国が、まず銀行にお金を出す。銀行が企業や個人にお金を貸すことによって
お金を回す。今のうちに投資したり、消費したりした方が得という精神的変化が起こる。
消費税UPもいい感じで作用している。これが、「第一の矢…大胆な金融政策」だ。
②だが、すぐには回ってこないので、企業がお金を継続的に得られるようになるまで
別の方法で、お金を社会に流す必要がある。国主導で、公共事業や防災、復興のために
お金を使う…「第二の矢…機動的な財政政策」だ。
③企業の規制緩和を実践したり、大学に海外の人を呼び、技術革新や開発を喚起、
また、ベンチャー企業を支援したりする。首相も外遊と称し、営業している。
これが「第三の矢…民間投資を喚起する成長戦略」だ。
日本の企業が持続的に稼げるようになれば、賃金上昇・雇用増加で景気回復。
国民総生産の成長は、すなわち、国民総所得の成長を意味する。
三本が一つになって、日本経済の成長に寄与するって考え。
順を追って考えて行くと、日銀総裁選とかNISAとかオリンピック招致とか
その他もろもろ…いろいろ…すべてつながっていく。
なんだか、大学入試の小論文に出そうな話題だから、参考にしてみてね。

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