2013年12月15日日曜日

100冊達成【数学担当】

毎年、年の初めに今年の目標なるものを立てる。
ダイエットだったり、自己啓発の何かだったり。その中で
毎年欠かさず入っているのが、読書100冊。
これまではなかなかクリアできなかったが、今年はついに目標達成!
多分人生初だと思う。つまんない本は軽~く読み飛ばして1冊にカウントする
なんていう、ちょっとセコイ技を使ったりしたんだけど…。
その中でよかったものをいくつかご紹介。
①犬が星見た(武田百合子 中公文庫)
 話は昭和40年代のロシア旅行記。やたら食べて飲んでいる。さして楽しそうでもない
 博物館を見たり、町を歩いたり…ただそれだけ。単調で大きな事件もない。なのに
 最後に進むにつれ、それぞれの人柄が際立ってきて、読んでいるこちらまで
 彼らが大好きになる。そして、最後にあとがきを読んで涙が出てしまう不思議な本。
②空の拳(角田光代 東京経済新聞出版社) 
 出版社勤務の文芸志望主人公が、意に反してスポーツ部門に配属される。
 まったく未経験のボクシング担当にされ、なりゆきでボクシングジムに
 入ることになるが、そこで見る事務所の諸事情やチャンピオンの本当の姿が
 描かれている。同時進行されている試合の行方も気になり、
 最後まで一気に読みたくなる一冊。
舟を編む(三浦しをん 光文社)
 宮崎あおいと松田龍平出演の映画で有名になったので、知っている人も多いかも。
 辞書作りのお話。本で読むと、もう少し細やかなところも読み取れて面白い。
④蝉しぐれ(藤沢周平 文春文庫)
 1980年代に書かれた時代小説。主人公が藩の上下関係の中でもがいて成長していく
 姿が描かれている。これまでも何度もドラマや映画になっている。
⑤百年法(山田宗樹 角川書店)
 人間が不老不死になり、人口増加の問題が発生。人は100年たったら死ななければ
 ならないという法律を作ることに…。若い人向けの小説だけれど、私たち世代が読んでも
 結構ハマる。
⑥楽園のカンヴァス(原田マハ 新潮社) 
 アメリカN.YMoMaが所蔵する素朴派巨匠アンリ・ルソーの大作<<>>
 この名作とほ  ぼ同じ構図・タッチの作品が存在するという設定で進められる
 ミステリー小説。実際にある絵画をベースとして作られるストーリーと、
 小説の中でもう一冊のストーリーを読むという構造に引き込まれる。
また来年も100冊目標に頑張ろう。年末になったらまたご紹介できるといいな。

0 件のコメント:

コメントを投稿