2012年5月16日水曜日

映像化について【国語担当】

数ちゃんの提案を受けて、僭越ではございますが…
私からの「お題」は、「映像化」です。

先日、私は「テルマエ・ロマエ」という映画を観ました。
実は原作(漫画)を幾度となく読んでいて、とても
面白かったから、実写化されることに興味深々。しかも、
主人公の「ルシウス」を演じるのが「阿部寛」…これは
原作で見た私の「ルシウス」のイメージにピッタリ!!
観終わった後、息子(原作を読んでいない)は、面白かった…と。
しかし、何か釈然としない私。
原作(小説/漫画)→映像化(アニメ/実写…映画・テレビ)について、
数ちゃんは、どう思いますか?

今回は、原作は漫画でしたが、原作が小説だった場合、その
釈然さ(満足度)は、はるかに劣るような気がするのです。
私は、読み手が百人いれば、百通りの解釈があって、
物語の世界は無限に広がっているのが小説の良さだと考えます。
映像は、原作を題材として、作り手が原作から読み取った世界観を
映像で表現したもの。それに共感できるか否か。
根源的には、小説は「活字」から成り立ち、映像は「描写」から
成り立っているということ。「活字」は平面で、「描写」は立体。
これを数ちゃん的には、どう捉えるのか?
私が、映画「テルマエ・ロマエ」を観たいと思った理由は、
原作から受けたイメージを肉眼で描写として見てみたい…
という欲求からでしょう。ただそれは、自分自身のイメージとは
似て非なる作り手(監督)のイメージである訳で、一致しないのは
当然。作り手には、個人的な欲求以外に求められる多数の制限
(時間・興業収益etc)があるのだから。
そして、一度「映像」としてインプットされると、もうイメージは
制限され、原作の「ルシウス」が「阿部寛」以外には想像できなくなるぅ…。
…とりあえず、ここまで!

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