2012年2月8日水曜日

節分→立春【国語担当】

23日は節分。読んで字の如く…「季節を分ける」
季節が移り変わる節目を指します。
立春を1年の始まりである「新年」と考えると、
節分は「大晦日」にあたります。
平安時代、宮中で「大晦日」に旧年の厄や災難を
祓い清める行事が行われていました。それが室町以降
豆をまいて邪気(悪鬼)を追い出す行事へと発展し、
民間にも定着していった…というのが節分行事の由来です。
今まで、何度も述べてきているので、ご存知かと
思いますが、やはり「豆」も掛け言葉になっています。
豆は「魔の目(魔目=豆)」に豆を投げつけ
「魔を滅する(魔滅=豆)」に通じるということ。
鬼に豆をぶつけることにより、邪気を払い
一年の無病息災を願うという意味合いがあります。
豆はお祓いを行った炒った大豆(炒り豆)を使用。
「炒る=射る」に通じますし、厄を払い捨てる、
炒る事により鬼を封じ込める意味もあるそうです。
そして、豆を人間が食べることにより、鬼を退治した
ということになるのです。また、年の数だけ豆を
食べると健康でいられると言われています。
雪国では、落花生を撒く慣習がありますが、これは
大豆より拾いやすく、実が汚れないという合理性から。
実際、私の実家では家長である父が毎年、
「鬼は外!福は内!福は内!鬼の目ん玉ぶっつぶせ!」
と隣近所まで聞こえるような大声で落花生を撒いていました。
今や「恵方巻」なるものを恵方に向って一言もしゃべらず
丸かぶりすることにより、願いが叶う…なんて
すっかり関係業者の販売商戦に乗せられ
筒状であれば、ロールケーキでもOK…みたいな(汗)。
そして次は、チョコレート業者の商戦に乗せられる
という訳です…。

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