2011年12月21日水曜日

「冬至」【国語担当】

一年中で最も昼の長さが短く、
夜の長さが長くなる日を「冬至」と言います。
(ちなみにその逆…昼が最も長いのは「夏至」です)
昔は、「冬至」は「死に一番近い日」と言われ、
その厄を払うために、体を鍛え(温め)、
無病息災を祈っていました。
この慣習の流れが、「ゆず湯」に入り、
「かぼちゃ」を食べるというものです。
「ゆず」にはいろいろな意味があるようで…
①その香りに邪を払う霊力がある
②「ゆず湯」は血行促進効果が高く、
 ひび・あかぎれを治し、風邪の予防にもなる
③「融通(ゆうずう)が利きますように」
 という願いが込められている
もちろん「冬至」と「湯治」
(湯につかって病を治す)をかけています!
「かぼちゃ」は、カロチンを多く含み、
風邪の予防に効果があります。
冬の野菜といえば「かぼちゃ」しかなかった時代に
始められた風習です。
「かぼちゃ」は漢字で書くと「南瓜(なんきん)」。
冬至には「ん」のつくものを食べると
「運」が呼び込めると言われていることも理由のひとつです。
(ちなみに土用の丑の日は「う」のつくものを食べ、
夏を乗り切る…)
かぼちゃの色が黄色で、
「金運」を祈るという意味合いもありました。
また、かぼちゃと小豆を煮たものを「冬至かぼちゃ」と呼び、
食する地方も多いようです。
小豆の赤色が呪術的に「祭り」を意味し、祭祀の場において
用いられてきたからのようです。
私は、商家の生まれですので、
こういう風習は祖父母が欠かさず行っていました。
冬至には、大きな鍋にかぼちゃと小豆が炊いてあり、
風呂にはゆず
(これは店の売れ残り。
やたらとたくさん浮いている年があったりして、
それはそれで複雑な心境でしたが…)。
その由来や意味合いは、なんとなく聞かされていましたが、
とにかく祖母の煮る「冬至かぼちゃ」が大好きでした
…当時(冬至とかけています!)の私は。

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