2011年7月16日土曜日

平屋とビル【数学担当】

2週間ほど前に、Z会渋谷校で実施された講演会に行ってきました。
その時に興味深い話を聞いてきました。
平屋とビル…学問の構成を建物に例えた話です。

数学や英語などは、ビルのように基礎工事から始まり
そこへ積み上げていく勉強であるということ。
そして、理科や社会は、平屋のように横へ広げていく勉強である。

確かに、数学は連立方程式がわからなければ一次関数が分からず
一次関数が分からなければ二次関数や三角関数も理解できない。
でも、理科は生物分野が分からなくても
化学式は理解できるし、力学の問題も解ける。

だから、成績の推移が数学や理科では違ってくるんですね。
数学教室に来てくれる生徒さん達のほとんどが、入塾後3カ月くらいしないと
成績の変化があらわれません。
この3カ月の間に、勉強のやり方や弱点克服を徹底的に行います。
いわゆる基礎工事です。
この基礎工事が完了すると、面白いように成績はアップします。

そして次の段階は、上へ階を伸ばしていく作業。
基本問題から応用問題へ、さらに分野をまたがった絡み合った問題へ。
階が高くなるにつれ、難易度は上がるので
それなりの力と私たち指導者のサポートが必要になると思います。
この段階にくると、推移は人それぞれで
多くの生徒さんが苦しみだします。
勉強しているのに成績が出ない…そういう辛さです。

でも、ここはある日突然スコーンと抜ける時が来ます。
ばらばらに覚えていたものが、一気につながる瞬間です。
あんなに難しいと思っていたものが、スラスラ解けるようになるということは
本当にあることなのです。
そして、さらに上の階を積み上げる作業が始まる…

現在受験生の息子は、平屋の物理は完成に近くなっているようで
夏は化学の平屋を建てるようです。
しかし、数学のビルはなかなか進んでない様子。
もしかして、まだ基礎工事中?!

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