2012年4月18日水曜日

敬語の使い方/①文法上の誤り【国語担当】

パターン1…「さ入れ言葉」の例
①「新しいものをお出しさせて頂きます」
②「せっかくですから見させて頂きます」
「…させて頂きます」と言うと、とても丁寧な言い回しに
聞こえるので、どんな動詞にも付ける人がいます。
(言いづらくないかな?と思うのですが…)
基本的に、五段活用の動詞には「さ」は不要です。
また、①の例は二重敬語になっていますから、「お出しします」
「交換致します」、②は「見せて頂きます」が正解。

パターン2…「ら抜き言葉」の例
「何か食べれないものはありますか?」
「明日、うちに来れる?」
これは、みなさんよく使いますね。間違いと気付かないくらい
氾濫しています。助動詞「られる」の「ら」が抜け落ちたものです。
正解は「食べられないもの」「来られる?」です。

パターン3…「れ入れ言葉」の例
「そこは、自転車でも行けれますよ」
「僕、その字なら書けれるよ」
可能動詞に不要な「れ」が入るものです。
可能動詞は、五段活用の動詞を下一段活用するとできる動詞です。
「行く/書く=五段活用」→「行ける/書ける=下一段活用」
つまり「行けますよ」「書けるよ」が正解。

3パターンとも文法上の誤りです。こんな言葉を耳にした時、
それは誤りだと指摘した上で、その理由(文法)も説明できる
私ですが、「おばさん…何者?」と言われるがオチなので…。
これを読んだ皆さんは、「さ入れ・ら抜き・れ入れ」言葉には
気をつけましょうね。

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