2012年4月11日水曜日

価値観【国語担当】

価値観とは、何が大事で何が大事ではないかという判断、
物事の優先順位付け、物事の重み付けの体系をいいます。
厳密には、「十人十色」で、十人いれば、十の価値観が
存在することになります。が、もう少し大まかに考えれば、
「似通った価値観」があり、そこから「安心感」や「親近感」
が生じ、多数派であること・少数派であることから
「優越感」や「劣等感」が生まれたりするわけです。
「価値観の多様化」という言葉が象徴的だった90年代。
価値観の多様化=選択肢の増加。価値観に応じた多様な
選択肢が供給されるというメリットがあります。
が、一方で全体としての統一がとれなくなるという
デメリットもあります。
江戸時代、士農工商制度では、生まれた時から人生が
決まっていました。明治、そして戦後、学歴社会となり
成績(学歴)が、人生を左右するようになりました。
が、昨今ではその学歴社会も少しずつ崩れつつ(改善
されつつ?)あると言われています。
確かに、私たちが学生であった7080年代には
進学の選択肢は決まっていて、それに対して不満もなく、
それ以外の選択肢を選ぶという挑戦もありませんでした。
現代はどうでしょう。学校の雰囲気・進学率・制服等で
進学先を選ぶような選択肢も十分に用意されています。
価値観の多様化=可能性の多様化でもありますが、その実現に
ついては不確実であるという現実(限界)を併せ持っています。
また、そのような時代だからこそ自分なりの価値観を持つべきだ
という考えが個人を苦しめてもいます。
「価値観」という響きが重いのなら、こう考えてはいかがでしょう。
「あと3日しか生きられないとしたら、あなたは何をしますか?
何をしたいですか?」…それがあなたにとって一番重要なことです。

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