2011年8月3日水曜日

「対義語」について【国語担当】

…互いに意味の上で対立する語
(反対の意味を持つ言葉)ですね。
「創造」の対義語を問われ、「破壊」と答える人が多く、
少し原点に戻って考える必要性を感じました。
必須対義語を暗記してしまえば、済むというのも
ひとつの考えではありますが、
大学受験となると、「語彙力」勝負、そう簡単には
いきません。
「創造」…単に、「造り出す」と捉えてしまうから
「破壊」…「こわす」と答えてしまうのです。
「創造」とは「新しいものを自分の考えで作り出すこと」の意。
では、反対の意味は?
「新しいものを自分の考えで作り出さないこと」
つまり(言い換え)「まねをすること」→「模倣」です。
「対義語」とは、互いに反対の意味にならなければ
成り立ちません(対義語の鉄則です)。
「模倣」…「まねをすること」
の反対の意味は「まねをしないこと」=「自分の
考えで作り出すこと」です。
また、「創造」を名詞として捉えるにこだわらず、
動詞「創造する」・形容動詞「創造的な~」等の意味合いにも
合致するかどうか考えてみることも正答を導き出す要因です。
…では「破壊」の対義語は?
同じように考えてみましょう。
「こわす・壊し尽くす」の反対語は「作る・起こす・建てる」
だから…「建設」なのです。
これまた、「語彙力」=「言い換える力」が
大きく影響してきますね。
先日、息子に「簡潔」の対義語は?…と問われました。
…「冗漫」(即答しました!)
対義語の論理を理解していればこそ…です。

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