2015年9月12日土曜日

テストは知的財産になるのか

今週は中間テストを実施した学校が多かった。
テストが終わり結果が出たら、持ってきて見せてもらっている。
どこで間違えているのか、何が解っていなかったのかをチェックするためである。
ところが最近、テストを外部へ持ち出してはいけないという学校が出てきた。
テストは知的財産なので、塾などがそれをコピーし使用することは特許侵害になる
と先生が生徒に言っている(脅している?)のだ。

そもそも知的財産というのは誰も考えもしなかったことをその人あるいはその団体が
初めて発見したものを指す。
だとすれば、そのテストは先生はまったくオリジナルで
どこからも持ってきていないものなのだろうか。
そんなことはありえないと思う。少なくとも数学の問題についてはそれは不可能だ。
実際テストの中身は、学校の副教材のワークからほぼ丸写しででてくることがあるし
どれもどこかで見たことのある問題ばかりだ。

近隣の地元に根付いているある塾が、膨大な過去問を所持し
その年度の担当先生を調べ、今年はこの問題が出ると予想して
生徒に何度もその過去問を解かせているという噂を聞いたことがある。
その塾に通っていれば定期テストは高得点をとれるという評判だ。
ビリギャルの著者が高校の過去問をデータベース化し
それを他者に売却して利益を得ていたということもあった。

さすがにここまでやれば私的所有権云々と言いたくなるのはわかる。
しかし生徒の成績分析をするために、あるいは学校が何を求めているのか
その傾向をしるためにその指導者がテストを見ることすら禁止するというのはどうなんだろうか。
少なくとも知的所有権のほんとうの意味を曲げて生徒に伝えるということはよろしくないと思う。

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