2015年6月13日土曜日

お弁当作り

次男が大学生になり、今まで続けていたお弁当作りから解放された。
一時期お弁当が必要な小学校に通ってたこともあり
トータルで14年間作り続けた。
特に最後の1年間は、次男の食欲や食事時間の関係から
かなり手の込んだ弁当を作っていたので大変だった。
 
今は朝のんびりと新聞を読んだり、コーヒーを飲んだりする時間ができ
それはそれでいいのだけれど、何か物足りない。
お弁当のために、いつも冷蔵庫の中は作り置きのおかずでパンパンだったのが
今は空っぽ。
 
そんな時にこの本に出会った。
お父さんが高校生の息子に毎日作ったお弁当の写真が載っている。
最初はチルドのハンバーグとウィンナーソーセージというおかずが
だんだん凝ってきて、すべてが手作り。
見栄えも栄養バランスもとてもいい。その変化の過程を見ているだけで面白い。
そしてこの本は単なるレシピ本ではなくい。
むしろ読み物と言ってもいい。
写真のページ以外に、しっかりした読み物のページがあって
お父さんがどれだけ息子を大事に考えているかということが伝わってくる。
最後のお弁当の日、どれだけ思いを込めて作ったか…
 
作者は私の同郷福島出身で、「猪苗代湖ズ」というバンドで
震災後歌を歌っていたから知っている人もいるかも。
中に、息子さんが高校受験に失敗して浪人中で…というくだりがあるが、ここで一言。
福島は高校にすごくこだわりがあって、どうしてもそこの高校に行きたい!!という人もいる。
で、中学生で浪人するってことがたまにあり、私の高校にもクラスに一人くらいは浪人生がいた。
 
お弁当はあまりに凝りすぎで、ちょっと真似できない域まできているのだけれど
読み終わった後に、ふんわかと暖かい気持ちになります。おすすめです。


 

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