2016年4月9日土曜日

小さい手で

銀行に用事があり、順番待ちをしていた時のこと。
窓口で行員とお話をしているお母さんと一緒に来ている2人の男の子がいた。
弟くんはまだ2歳か3歳、お兄ちゃんは幼稚園にもまだ行ってないのだろう。
時間帯が平日午前中だったから。
弟くんの手には、ポータブルゲーム機(DSってやつか)。
お兄ちゃんはお母さんから借りたスマホでゲームをしている。
それを見て本当に…涙が出そうになった。
小さな「おてて」であのゲーム機のボタンを夢中になって押している。
じっと画面を見て。

世の中には君が目を輝かせることができる本が沢山沢山あるんだよ。
じっと座っていても、心は世界を飛び回る。
実際にはできない冒険を、いくつも本の中で体験できる。
綺麗なお花を見ることも、美味しいごちそうを食べることも
本の中ではなんでもできるのに。
本を読む楽しさを知って、楽しさを他の人と共有して、幸せな気持ちになって
少しずつ成長していく大事な時期。
お母さん、きっと忙しいのだろうけど、すごくもったいないことしているよ。

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