2011年7月30日土曜日

夏休みの様子【数学担当】

夏休みが始まって10日程が過ぎました。
みなさん、調子はいかがですか?
「この夏は頑張ってやる!」
「毎日2時間は勉強する」
「数学を中心にやる」
などなど、さまざまな意見を聞いています。

しかしどれも漠然とした内容。
頑張るとは、何をどのように頑張るのか。
2時間の勉強の内訳は?
数学を中心に、何をやろうとしているのか…。

この夏の目標をたてて、具体的には何を(どの問題集を)
どのように(一日何ページ)やるのかということをはっきりさせましょう。
毎日のノルマを書いた計画表を作るのがお勧めです。
まだ、8月には入っていません。今からでも間に合います。

一方、きちんと計画をたてて勉強しているみなさん。
あまりの負荷の高さにオーバーフローしていませんか。
予定が終わらない…そんな声が聞こえています。
もし、予定通り進まない場合には、今日やるべきことから始めましょう。
そして、今日の分がクリアされたら、昨日の分
昨日の分が終わったらおとといの分…というように
直近のものから清算していくやり方が、モチベーションを維持できるコツです。

計画には必ず、予備日を入れておきましょう。
この予備日に、クリアできなかった課題をこなして
再度次のタームへと突入していくのです。

まだ、休みは始まったばかり。
うまくいかなくて当たり前。
うまくいかなかったところは、ちょこちょこ修正して
残りの1ヶ月を充実させましょう。

2011年7月27日水曜日

「語彙力」について【国語担当】

どうしたら語彙力がつくのでしょうか?
…という質問をよく耳にします。
語彙力→「語彙」とは、「語の総体」のことですから、
たくさんの言葉を知っている(使える)…という力ですね。
単純に「本を読む」「活字を読む」と回答されるのですが、
それがなかなか…。
まず
①言葉に興味がないとダメ(脳が働かないから!)。

見慣れない言葉をみつけたら、
②辞書で意味を調べる
(ここで、また「ほぉ~!」と心を動かし!)

③使ってみる(自分の物にする!)

この繰り返しだと思います。
私は、「真摯」という言葉が好きでやたらと使います。
「真面目に」と書きたいときは、
必ず「真摯に」と書きます。
「心配しすぎじゃない?」と言いたいときは
「心配」の内容に応じて、「杞憂」「危惧」
「懸念」「気を揉む」「「ナーバス」等々
使い分けて、表現します。
…ちょっとカッコいいでしょ?
…気づきましたか?
「語彙力」=「言い換える力」
ちょっとカッコいい言葉を見つけたら、書き留めて
使ってみましょう!そして、あなたの言葉の数を
増やしましょう。
ちなみに、私は「類語辞典」を持っています。
とても勉強になりますよ。お薦めです!
日本語は溢れています。ニュアンスの違いを
楽しみましょう。

2011年7月23日土曜日

一人で自転車に乗ろう 【数学担当】

前回平屋とビルに例えて、教科の特徴の話をしました。
今回は自転車の話です。

私は、生徒さんの勉強の姿勢や取り組み方は
自転車に乗ることに似ていると思っています。

自転車を乗る時、最初のこぎ出しは
ペダルが重くてフラフラしてなかなか前へ進めない。
勉強も同じだと思いませんか。
分からないことが多くて、一問解くのにとても時間がかかる。
坂道やでこぼこ道での走りだしのように
苦手科目や難しい単元のようなところでは、特に大変で
時にはもう自転車乗るのやめよう!と思ったりするでしょう。

でも、その段階を通り越したら、スイスイとペダルは軽くなる。
坂道はちょっと辛いけど、でもなんとか頑張れば登りきれる。
気持ちいいから、もう少しスピートをあげてみようか…そんな気持にもなる。

私の仕事は、自転車のこぎ出しのときに
荷台を押さえて「ハンドルしっかり持って~、前見て~」と
お手伝いをすることだと思っています。
タイヤが回り出したら、私の手を離れて自分でスイスイ進んでください。
いつまでも、荷台を押さえていて欲しい…なんて甘えていちゃだめよ。

そして、受験という急な坂道にさしかかったら
また私を呼んでください。
今度は後ろから押してあげるからね。

2011年7月20日水曜日

課題作文・小論文の入試傾向 【国語担当】

昨今の入試の傾向として、課題作文や小論文を
入試科目や設問の中に設ける学校が増えています。
それ以前に、「出願書」を提出する訳ですから、
その段階で「書く力」が試されているのです。
(これ、意外に忘れがちです!)
文章を書く時の重要ポイントは、
『最も伝えたいことがらや考えが、読み手によく理解されるような、
まとまりのある文章を書く』ことです。

課題作文の「例」として
(私)  …「好きな言葉」・「私の失敗」・「感動したこと」
      「最も大切なもの」・「将来の夢」・「尊敬する人物」
      「最近読んだ本で感銘をうけたもの」
(学校) …「学校生活の中で努力してきたこと」
      「どのような学校生活を送りたいか」
(生活 )…「きまりや約束を守ることの大切さ」・
      「奉仕活動の体験」・「エコについて」
(精神) …「努力することの大切さ」・「勇気」・「思いやり」
      「責任」・「友人の一言」・「ふだん心がけていること」
(思い出)…「印象に残っている人」・「心をうたれた体験」
(その他)…「出会い」・「あいさつ」・「かけがえのない地球」
      「継続」・「進歩」・「ふるさとの自然について」

これらについては、何を問われても書けるように、
常に考えをまとめておくことが望ましい。
それから、今年は、「東日本大震災」について…何かを感じ、
何かを考えたはずです。考え方や心に変化が生じた
出来事は、必ず心に留め、その変化を自分の言葉で表現する
努力をしてみましょう。

…ちなみに、国語専科では、このような題材で実際に
課題作文を書き、まとまりのある文章に仕上げる授業も
行っています。ぜひ、お試し下さい。

2011年7月16日土曜日

平屋とビル【数学担当】

2週間ほど前に、Z会渋谷校で実施された講演会に行ってきました。
その時に興味深い話を聞いてきました。
平屋とビル…学問の構成を建物に例えた話です。

数学や英語などは、ビルのように基礎工事から始まり
そこへ積み上げていく勉強であるということ。
そして、理科や社会は、平屋のように横へ広げていく勉強である。

確かに、数学は連立方程式がわからなければ一次関数が分からず
一次関数が分からなければ二次関数や三角関数も理解できない。
でも、理科は生物分野が分からなくても
化学式は理解できるし、力学の問題も解ける。

だから、成績の推移が数学や理科では違ってくるんですね。
数学教室に来てくれる生徒さん達のほとんどが、入塾後3カ月くらいしないと
成績の変化があらわれません。
この3カ月の間に、勉強のやり方や弱点克服を徹底的に行います。
いわゆる基礎工事です。
この基礎工事が完了すると、面白いように成績はアップします。

そして次の段階は、上へ階を伸ばしていく作業。
基本問題から応用問題へ、さらに分野をまたがった絡み合った問題へ。
階が高くなるにつれ、難易度は上がるので
それなりの力と私たち指導者のサポートが必要になると思います。
この段階にくると、推移は人それぞれで
多くの生徒さんが苦しみだします。
勉強しているのに成績が出ない…そういう辛さです。

でも、ここはある日突然スコーンと抜ける時が来ます。
ばらばらに覚えていたものが、一気につながる瞬間です。
あんなに難しいと思っていたものが、スラスラ解けるようになるということは
本当にあることなのです。
そして、さらに上の階を積み上げる作業が始まる…

現在受験生の息子は、平屋の物理は完成に近くなっているようで
夏は化学の平屋を建てるようです。
しかし、数学のビルはなかなか進んでない様子。
もしかして、まだ基礎工事中?!

2011年7月13日水曜日

曖昧な日本語の表現について 【国語担当】

日本語という言語は本当に曖昧です。
例えば、話し合いが持たれ、そこで意見を求められたとき。
あてられて言う言葉は「特にない」。
ここで問題なのは「特に」という言葉。
「特に」というのは、何気なく発する言葉で、「特に」意味はないようですが、
実際の意味としては、「意見はあるけれど、別に言わなくてもいい」ということ。
何気なく「特に」「多分」「~だと思う」「~かも」と使っているのを耳にします。
何かを食べた時に「これおいしいかも」、
好きだなと思うものに対して「好きかも」、
行きたいと思うことに対して「行きたいかも」と、断定を避けて言います。
自分のことなのに…。

ここ数年で、はびこりまくっている「~的」「~みたいな」というのも、
断定を避ける、という意識から若者が使い出したそうです。
それから、コンビニで800円の買い物をして千円を支払った場合、
「千円からお預かり致します」とよく言われますが、
千円から、ということは、もっと払わなければならない、という事になります。

よく使う「結構です」というのも曖昧!。
肯定、否定どちらの意味にもなるからです。
また、「パソコンとか持ってる?」につく「とか」や、
「パソコンなど持ってますか?」の「など」は、
決して、パソコンに限らず、それに似た機械も含めてを持っているか?
と聞いているのではありません。
「パソコン」を持っているのか聞きたいだけなのですが、
ぼかすかのように「など」や「とか」が使われてしまうのです。

周囲との調和を保つ為の曖昧さだと言われますが、
正に言葉は国民性を表していると感じる今日この頃です。

2011年7月9日土曜日

補習授業のススメ【数学担当】

今週は中高一貫校や高校で期末テストでした。
日々の勉強が大切とはいえ、
やはり最後の追い込みはテストの結果を左右します。

4年前に開塾した当初は、まだ生徒さんも少なく
1時間の授業をそれぞれの進度に合わせて30分、40分と延長していました。
しかし、現在は生徒さんの数が増え、
以前のように延長授業ができなくなりました。
そこで、苦肉の策で考え出したのが補習授業。
生徒さん自身の早帰りの日や振り替え休日の時。
他の生徒さんがお休みの時の私の空き時間。
そこが一致したら、補習授業を申し込んでもらいます。
小学生・中学生は授業料は無料です。
少しでもみんなの成績アップに力を貸したい、そういう思いでやっています。

今回の期末テスト対策でも、沢山の生徒さんが補習を申し込んでくれました。
一問でも多く問題が解けるようになっていたらうれしいです。

夏期講習中は補習授業はお休みになりますが、
9月からはまた再開しますので
どうぞ遠慮なく申し込んでください。

2011年7月6日水曜日

日本語(その1)【国語担当】

日本語って、本当に難しい。
表記も「漢字」「かたかな」「ひらがな」とあるし、
言葉も「敬語」「謙譲語」「丁寧語」。
また、「標準語」「方言」なんていうのもあるし、今は「ギャル語」まである!

学生が最も苦手なのは、「敬語」「謙譲語」の使い方では?
ポイントは「動作の主が誰か?」。
これを抑えれば、そんなに難しくない。
動作の主が目上(先生・上司・年上・お客様)の人→尊敬語。
動作の主が自分(相手が目上の人)→謙譲語。

(例)レストランに行きます
「いらっしゃいませ。」(来たのはお客様!)
「メニューをご覧ください。」(見るのはお客様)
「注文をお伺い致します。」(注文を聞くのは店員…自分)
このように言葉自体が変化するものは要注意(必暗記!)。
それ以外は、尊敬の助動詞(れる・られる・せる・させる)を活用。
→動詞の未然形に接続させないとおかしな言葉になるよ。

例は日常にあふれていて…朝食食べる時、「いただきます。」って言うでしょ。
作ったのはお母さんで、食べるのは自分→謙譲語だよね。